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【✉50】先生から親御さんへ~悩んだら歩んだことのない道の方へ~

こんばんは!
今週もありがとうございました。
日に日に朝晩が涼しくなり、秋が近づいてきているのを感じますね。今週末は台風が接近する予想ですが、雨の日に花メンの子ども達がどのような過ごし方をしたのか、週明けに聞くのを楽しみにしています。

さて、今週のハイライトです。
夏のイベントも終わり、いつも通りの日常が花メンに戻ってきました。そんな中でも林間学校という経験や夏の暑さを乗り越えた子ども達は、一回りも二回りも成長した姿を見せてくれました。
今週の基礎の時間では、1年生は足し算、2・3年生は掛け算、4年生は四捨五入などの概数、5年生は分数の足し算・引き算、6年生は比の関係の問題に取り組みました。
久々の基礎の時間でしたが、ひと夏を乗り越え横の繋がりが深まったこともあり、今までよりさらにお互いに教え合い、わからない問題を一人で抱え込むことなく周りの仲間に頼っている場面がありました。基礎学習に対して苦手意識をもっている子もいますが、仲間と共に乗り越えることで、なんだかんだ言いながらもみんな楽しみ始めているように思います。
新学期も引き続き子ども達が楽しく基礎の時間に取り組めるよう、様々な工夫を加えながら行っていきたいと思います。

続いて遊学ラブ(アクティブver.)の時間には、〈超人部〉〈旅人部〉〈ジムナスティック部〉、そして数名の子どもからの懇願により〈マラソン部〉に分かれて活動をしました。
超人部では”マッスルになりマッスル”を合言葉に過去の自分を超えようと階段ダッシュのタイム走と体幹トレーニングを行いました。
階段ダッシュでは一本目を走って自分のタイムが記録されると、どうしたらタイムを上げることができるのか、そして何より過去の自分を超えるために、各々がどうすれば良いかを一生懸命に考えているのが印象的でした。そして、いざ二本目のチャレンジ。一歩目をニ段飛ばしにしたり、手すりをうまく使ってみたり、中にはスタートを四つん這いで始めている子もいました。
それぞれが考え出したアイデアで自己ベストを塗り替えた時には、嬉しそうにガッツポーズを見せる子ども達!いつもは運動することに対してあまり前向きではない子もニ本目を終えた後、「もう一本走りたい!」と自ら言い出すほど、自分との戦いに闘志を燃やしていました。
そして次は旅人部です。
旅人部のテーマは3つ。
①無目的
②悩んだら歩んだことのない道の方へ
③直感でワクワクする道の方へ
このテーマのもと、仲間と一緒に歩くと普段気づかない世界が見えてきて、街にある"モノ"の面白さと、自分たちと街が繋がっていく感覚が芽生えてきます。どこかに行かなければならないという目的がないお陰で、歩きながらする仲間との会話の多くは"新しいものの発見”と”あるモノへの疑問"です。そして「あっ!〇〇だ!〇〇ってよーく見たらこうなんだ!」「スポンジの自動販売機がある!意外と高いね!」「ここのレストランおいしそうだね!」「ここの広場サッカーできそうだから花メンみんなでやりたいね!」と、発見してはみんなに共有して街を開拓していきました。一人ひとりの興味関心が旅人部全員の興味関心へと変わっていきます。興味関心のまま、ピュアに心を躍らせ発見を喜べることこそが子どもの凄みです。

マラソン部ではマラソン部恒例、井の頭公園にある池の周りを走りにいきました。マラソン部はいつも決まったメンバーが参加することがほとんどですが、今回はなんと新入部員が二人も加入しました!
常連の子ども達は先頭集団としてみんなを引っ張り、初参加の二人も一生懸命に走り、目標であった「池の周り一周」を諦めることなく走りきりました。
マラソンはよく自分との戦いと言われていますが、まさに花メンマラソン部は仲間との競争というよりも、自分との勝負として一人ひとりがそれぞれ持つ全力を出し、一歩一歩前進していました。走り終えた後、走っている時に苦しい表情を浮かべていた子も帰り道には「楽しかったねー!」と満面の笑みで気持ちよさそうに言っていました。

そしてジムナスティック部ではペアでストレッチを行ったり、思いっきり体を動かしたり、体のどこの部分を使っているのかを意識しながらバランス感覚を養い、最後には検定テストを実施しました。
今回出された検定のお題は【まっすぐに立ち踵をつけてつま先を開き、そのまま下までしゃがんで10秒キープ、そこからバランスを崩さずに元の姿勢に戻る】というものでした。この動きにはバランス感覚、体幹、集中力が必要です。お題がだされると早速チャレンジする子ども達。「うわ!むずっ!」「できたできたっ!」と自主練に励み、いざテスト本番を迎えました。監督(先生)の前に立つと普段はおちゃらけている子でさえも、キリッと表情が変わり、真剣な集中モードになるのが花メンの子ども達の素敵なところです。真剣だからこそテストに合格した子は更に上を目指し、惜しくも不合格になってしまった子は果敢に何度もチャレンジをしていました。何度かチャレンジするもうまくいかず次第に不貞腐れて諦めてしまう子ももちろんいますが、そんな時にこそ成長のチャンスがあると私たちは考えています。メンタル面を少しずつ鍛えるだけでなく、失敗してもチャレンジし続けることの大切さを私たちは子ども達に伝えています。

最近は成功体験を子どもにさせることを重視している環境が多くあり、失敗することを悪と考える子どもたちが増え、そもそも自分にできそうにないことはチャレンジしないという子をよく目にします。しかし、チャレンジしないことには何も始まりません!花メンでは失敗してもいいから、できなくてもいいから挑戦してみな!とよく子ども達に声をかけています。そして声をかけるだけでなく、私たち先生や大人が失敗する姿やエピソードも子ども達に共有しています。そうすると子ども達は「大人でも失敗するんだ!」「失敗しているのになんだかこの人楽しそうにしているなー」と子ども達も笑いながら話を聞いてくれます。ぜひ親御さまも自分の失敗エピソードは隠さずに笑い話にして子ども達に共有してみてくだい^^
花メンでは校長ハヤトカゲの好きな言葉【Don’t be afraid to fail. Be afraid not to
try】(失敗を恐れるな。やらないことを恐れなさい。) を子ども達にこれからも伝えていきたいと思っております。

そして今週のPartyの時間には『知らないことは学びのチャンス!That’s 学!』を行いました。今回は普段何気なく過ごしていてふと気になる雑学を問題形式にしてチームで回答していくPartyです。今回出題されたお題は、「野球の監督はなぜユニフォームを着ている?」「ネギトロの名前の由来は?」「お医者さんの手術着が緑か青なのはなぜ?」などなど。
回答は選択制で行うのですが、どれも子ども達を惑わす良い選択肢ばかり。「Aっぽいけど、でもBっぽい気もするな~」「Cは○○だから絶対違う!」「Dって聞いたことある!」と各チームそれぞれが自分の頭の奥の奥から記憶を辿ったり、考察をしたりしながら話し合っていました。そしていちご吉祥寺ビルの三階と四階の間に住んでいると噂されている雑学の神様から答えが発表されるのですが、答えが発表されると「うわ~そっちか~!」「えーーーそうなのー?!」「なんでなんで?」と今まで知らなかったことを知り、さらに知りたい!という気持ちが子ども達の中に湧いていました。これぞ、That’s学です!
そして花メンキッズがすごいのはここからです!花メンには特定の分野にとてつもなく詳しい子ども達がたくさんいます。雑学の神様からの答えを聞いた後に「補足!」と今回出題された雑学にプラスして自分の知識を披露してくれるのです。今回はネギトロの問題に対して補足がされ、「ネギトロはトロといっているけれど、部位としてはトロではなく中落ちだよ」と教えてくれました。これは今回のPartyの時だけでなく朝の会や何気ない時にも花メンキッズ一人の知識がみんなの知識になっていくことがよくあります。個性豊かな子どもが集まっているからこそ、今まで興味のなかった分野に興味を持つ子が出てきたり、仲間に負けじとさらに知識を深堀りしていたりと、これが花メンファミリーの良さだなと心から思います。

寒暖差が激しいので体調に気を付けてお過ごしください。そしてまた月曜日に子ども達に会えることを楽しみにしております。
それではみなさん、Have a nice weekend!

2023.9.8
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この学校では毎週末、1週間のハイライトを先生から親御さんにお知らせしています。
開校から現在に至るまでの軌跡をお届けしてしていきます(^ ^)
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