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【✉34】先生から親御さんへ~街中の人に「ありがとうございました!」~
こんばんは!今週もありがとうございました。
花まるエレメンタリースクールは4月18日で1周年を迎えました!今年度出会った子たちは過ごす時間数が増える中で様々な表情や感情を見せてくれるようになり、昨年度からいた子たちも新メンバーに教えたりチームを引っ張ったりする中で新たな一面を見せてくれています。そんな新しい表情を見せてくれた今週の活動のハイライトをお届けします!
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「学び場は街中にあった!」というPBLの授業を行いました。このプロジェクトは、気になる疑問を街中で実際にアンケートを取ってみるというもので、子ども達の眠っていた行動力が輝く活動の一つです。そして自分たちの予想をし仮説を立て、結果を街中に調べに行く過程を通して、"人の多様性"と"仮説検証で得る観察力"を身につける意図があります。街中で聞いてみたいアンケートのお題はみんなで話し合って決め、今回は「おにぎりの具で好きな具は、梅干し・ツナマヨ・明太子・鮭の中でどれ?」というお題が選ばれました。グループに分かれてそれぞれ街に繰り出しどんどん聞いていくのですが、その中でもドラマが沢山ありました。初めての子が多くいる中で、慣れている子たちは「僕/私たちについてこい!」と言わんばかりの行動力でチームを引っ張ってくれました。あるグループでは「どういう風に聞くといいか」と話になった時に慣れている子たちが実際にデモンストレーションを見せてくれて、初めての子たちにもイメージがしやすいように優しく教えていました。どの班でも共通していたのは、初めの一声が出せた途端、ダムでせき止められていた水が勢いよく流れ出すように子ども達がどんどん自主的に動いてゆくのです。慣れている子たちが積み重ねてきた行動力を武器に街の人にガンガン聞いていくのを見て触発された子は、「僕も自主的に行ってくる!」と背中を押されたようにすごいスピードでチャレンジしていました。そしてまたその様子を見た他の子も「僕もやる!」と動き出し、勇気の連鎖が始まり、30分ほどの短い時間にも関わらずひと班で50近くの回答を集めていました!前にもこの活動をやったことがある子も、「この前よりも倍以上の人に聞けた~!」などと成長を自慢げに伝えてくれました。初めての子たちは慣れている子たちの行動力に刺激を受け、慣れている子たちは「僕/私たちが聞くんだ!」と行動力に更に拍車がかかり、お互いに良い刺激を与えあっているのだなと実感しました。街の人に声をかけることはとても勇気のいることで恥ずかしさからまだなかなか声をかけられない子もいますが、この活動で良いことはみんなに役割があることです。「こっちに人が多くいるからあの道に行こう!」と周りを見て分析している子がいたり、緊張して声はかけられなくても誰よりも大きな声で「ありがとうございます!」とお礼を言う子がいたり、多くの回答を分かりやすく集計している子がいたり、それぞれが自分にできるちょうどいいステップを積み重ねながら行動を続けていくことで、どんどん行動力が上がっていくのです。
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花メンタリーでとても大切にしていることの一つが話し合いと混ざり合いからなる子ども同士の化学反応です。
どんな時もまず考える、自分の意見を言う、そして相手の意見も聞きながら話しあう、ということを重要視しています。子ども達はそのスタイルに慣れると、言われたことをやる・むしろ言われたことしかできないということではなく、自分の頭で考えることができるようになり、自分の意志で行動ができるようになります。そのベースを育てるのが「ディスカッション・ディベート」の時間です。花メンタリーのディベートの時間は圧巻で、相手の意見を聞きながら、それに対するようにハイレベルな意見を出し続ける子ども達は、大人以上だと思うことばかりです。今回のディベートは2チームに分かれて行い、片方のチームでは「朝ご飯はパン派かごはん派か」「もしも飼うならワニかトラか」「一生茶髪か一生金髪か」というお題について、もう片方のチームでは「河口湖に行くなら中央線で行くか車で行くか」というお題について話し合いました。どのお題も子ども達から話し合いたいと挙がったアイディアです!どの話し合いでも、相手にはない自分達側が有利な事を見つけては、アピール合戦。それぞれが知る知識を武器にどちらが魅力的かを説得していました。花メンタリーのディベートで良いなと思うところは、相手の意見に対して理詰めにしたりすることはなく、たとえ相手の意見だとしても良い意見だなと思う時には拍手をしたり「うわ~たしかに~」と受け入れるようなリアクションを取っていたりするのです。そういう雰囲気だからこそ、子ども達が自分の意見を思うがままに表現できるのだなと思います。自分の意見を言うだけではなく、相手の意見も聞きながら自分の意見をどう伝えていくかという点においてもコミュニケーション能力を育んでいる大事な授業の一つです。
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そして、基礎の時間も子ども達にとって居心地の良い時間になってきています。ほかの場面でたくさん動き実践しているからこそ、クラスに分かれて行う基礎学習の"静の時間"がしっくり来ているように思います。算数の基礎の時間では、どのクラスでも自分のレベルに合わせたプリントワークを行っています。自分と向き合う個の時間ですが、分からないところは仲間同士で教え合うことも多くあります。そして国語の基礎の時間では新しい取り組みを始めました。あるクラスでは突然名探偵コナンのアニメのBGMがかかりだすと、一斉に蝶ネクタイをつけてコナンに変身!国語の文章問題をグループで話し合いながら推理しました。先生が読む文章を聞きながら頭で状況を整理する力、問題に対して必要な情報だけを抜き取る力、そして仲間と推理をするうえで自分の考えをまとめて相手に伝える力などが求められます。子ども達はゲーム感覚で仲間たちと楽しみながら問題に向き合っていました。そして基礎プラスの時間では子ども達が大好きななぞぺーとThink Thinkに取り組みました。面白い知育問題を通して思考力を養うという教材で、世界中の知育アプリの中で一位を取ったほどです。これで培える思考力と問題解決能力は、近年日本の高校、大学入試や世界の大学入試に出てくる問題にも繋がっているものが沢山あり、子どもたちはそんなことを知らずに"ただただ楽しく"のめりこんでいます。自己記録をどんどん更新していくために必要不可欠なのは、仲間というライバルの存在がいることです。一人でも没頭するほど楽しめる教材ですが、ライバルというスパイスが加わることで更にやる気が燃え上がるのです。仲間の中から「自己記録を更新した!」とニュースが入ると「私も!」「僕も!見て!〇点!」と声が上がりだし、クラス全体で刺激し合っていました。こうした同年代の仲間がいるからこそ多くの場面でモチベーションが生まれ、今回のThink Thinkだけでなく、スポーツやクイズなどほかの場面でも仲間に負けじと個々が成長しているのを感じます。だからこそ学校で仲間と活動することが、子ども達を大きく育てていくのだなと実感しています。
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最後に、このメールに5・6月の時間割を添付いたしますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。今週も最後まで読んでくださりありがとうございました。子ども達の活動の写真をお送りします。また来週も元気なみんなに会えることを楽しみにしております!
それでは、Have a nice weekend😊
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2023.4.21
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この学校では毎週末、1週間のハイライトを先生から親御さんにお知らせしています。
開校から現在に至るまでの軌跡をお届けしてしていきます(^ ^)
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FNNやみんなの教育技術にとりあげられました!