ポジウィルを使って転職した記録#8 常に学んで自分のものにする
アオイです。今回は8回目の面談の記録です。私がPOSIWILL CAREERを通じてどのように考え方が変わっていったのか、トレーナーとどんな風に関わってきたかなど、自分の感情に焦点を当ててじっくり書いています。それではよろしくお願いいたします。
前回の話はこちらから↓
私のやりたいこと
トレーナー変更時から自主的に取り組んでいた『「やりたいこと」の見つけ方』のワークがついに終わった。杉山さんには、本を読んでワークに取り組んでいることを、既に最初の挨拶の時に伝えていたので、私は「やりたいことの見つけ方 まとめ」というスレッドをSlackに立てて報告することにした。
結論を出すことはできた。しかし、「自分らしさを常に発見する」仕事とは何か?他の人が私にお金を払い、自分らしさを見つけて「あなたの話は面白くて、且つ自分らしさが見つかりました、ありがとうございます!」となる仕事とは??検索もかけてみたが、これだというものがなかった。つまり私はやりたい仕事を具体化することができなかったのだ。
しかし、価値観ランキングを見ると安心が一番下にあり、この土台が満たされないと自分らしさを発揮するなどの次の段階に行くのは難しい。4Lワークでも心理的安全性を重視している。今回の転職活動では、まず心理的安全性の確保を最優先にする必要があった。働き始めてから価値観ピラミッドの段階を上げていくのを目標に、定期的にキャリアを見直す機会を設けて何がしたいのかなどその都度考えて調整していく方針にする。
ところで、価値観を出す時に「社会に足りないもの」、好きなことを出す時に「世の中に対する怒り」の質問に回答したのだが、どちらも「キャリアの多様性」「1度新卒就活に失敗したらやり直しがしづらい」ことについて不満を持っていることが分かった。新卒就活が失敗し既卒になった私が今後の生き方をどうやって決めたかというと、就職支援を受けたり、同じ境遇の人の話を聞いたりブログを調べて情報収集をしたりしていた。そんな経験から、内定が取れずに路頭に迷っている新卒や既卒の人々に向けて、新卒就活で失敗した私がそこから乗り越えた方法などを発信できないかと、既卒就活をしていた当時から思っていた。他人に相談するのはハードルが高く、そもそも行動する気力が起こらない可能性があるという読者の状態を考えて、ブログを書くのがいいのではないか。しかし、身バレが怖いという懸念事項もある。そして、実際既卒だった私が貧困で有料の就職支援などの自己投資への出費が難しかったこともあり、既卒向けの有料のコンテンツでものすごく稼げるとはいかなさそうだ。
長々と書いたが、お金になるかどうかは置いておいて、自分の就活失敗経験を活かしたいという気持ちがある。そうすれば私は自分らしさを発揮できて、他人の自分らしさが見つかるかは分からないがその人の人生の一助になればという思いである。
このような本を読んでワークに取り組む、という行為はかつての自分では成しえなかったことだった。新卒の就活で分厚い自己分析の本を買っても書けない項目が出てくるとやる気を失い投げ出した。誰に言われるでもなく自主的に徹底的にここまでワークに取り組めた自分は本当に頑張っている。私は本当にすごい努力の人だ。一気にやらずに疲れた時はちゃんと休んで1ヶ月経たずで取り組めるとは。本で取り組んだことと面談でまとめたこともちゃんと掛け合わすことができた。
杉山さんに本で出た結論とそこから思ったことを送った。
「直近の転職活動については、心理的安全性の確保を優先していきますが、ここで考え抜いたことは必ずこれからのアオイさんの財産になりますよ!!実際に本を読んでワークを実践する方は多くないです。文章の後半を読みながら、感動してしまいました。。。アオイさんは本当に、頑張っていますよ、、泣」
ものすごく感動された。そして私はものすごく嬉しくなった。Slackには「リアクション」というものがあり、絵文字を誰かの投稿に付けることができる。私は嬉しいの最上級として「天にも昇るほど嬉しい」という気持ちを込め「😇」を杉山さんの返信にリアクションした。
退職宣言からの気付き
いよいよ次の契約更新のタイミングで退職することを職場に報告し、そして家族に退職と転職・一人暮らし宣言をする日がやってきた。緊張する。家族には転職のことは何も言っていない。当日、杉山さんに家族に具体的に何と伝えたらいいか相談に乗ってもらった。
結果を言うと、家族は転職すること自体は驚かなかった。ただ、一人暮らしすることにはものすごく驚かれた。ともかく無事に言えて良かった。肩の荷がおりた。
上司に退職することを報告し、正社員で転職しますと伝えたら、「正社員は責任が重くなる」と忠告を受けた。上司は私のリーダーとしての行動に引っかかっているところがあるようだ。リーダーは率先して行動しないといけない。たとえ疲れていても、休憩を取りたくても。あなたは先日そのように行動できていなかったと注意された。
上司と話して、自分のペースを崩されると嫌だなと強く感じた。組織でそのような考え方が通用するのかどうか不安だ。私は、リーダーというか自己犠牲的な働き方が向いていない。正社員は自己犠牲しないといけないのだろうか?私の考えは甘いのだろうか……。職場に退職宣言をしたことと、上記の出来事を杉山さんに共有した。
「必ずしも自己犠牲しないといけないというわけではないですし、アオイさんのお考えが甘いわけではないと私は思います!!」
考え方が甘くなくて良かった。安心した。今回はさすがに「それは社会人としてどうなのか」と言われてしまうかと思っていた。
私はどうしても自己犠牲や献身・奉仕といったことが苦手だ。まず自分が最優先で、自分に余裕が出てきたら初めて他人に優しくできる。私の特性を知らない他人からは、私はわがままで薄情な人に見えてしまっているだろう。こういう特性だからこそ、私にとって安心できる環境のある職場に転職したい。そのためには、私にとっての「心理的安全性」とは何かを明確にする必要がある。
転職活動の軸
私にとっての心理的安全性は、以下のようになった。
心理的安全性を軸にしたとはいえ職場に求めてばかりではいけないと感じた。なので、今まで信頼する上司が私の相談を聴いてくれたように、私も傾聴ができるようになりたいとこの頃から思い始めるようになった。
働き方について、現職を通して「1日に決められた業務を順番に達成していく」という働き方がピッタリだったということに気が付いた。リーダー業務が向いていなくて仕事が嫌になっていたが、時間内に仕事を終えられると達成感があった。キャパオーバーにならなければ、現職は働きやすいと思えた。
また、どれだけお金を持っていたとしても、私は組織で働いた方がいいのかもしれない。誰かと話したり意見交換することによって、人の考えを取り入れ柔軟な頭になる気がする。1人で喋らず考えていると頭が固くなって、なかなか他人の考え方を取り入れるのが難しく感じるようになり、人の意見を聞けなくなってしまうかもしれないと思った。
働き方についてはまとまってきたが、肝心の職種や業種が定まらなくて困っていた。「興味が無い」「今からでは無理そう」「現実的でない」「これをやって一日の3分の1を費やして何が面白いのか」と考えてしまう。仕事に対してワクワクするという気持ちがどうしても持てない。この事を杉山さんにSlackで相談し、「これまでの経験で始まる前からワクワクした事を仕事に当てはめて考えてみては?」と返信が来た。
ジャーナリングをし書き出したが具体的な経験が書き出せず、苦しみの果てに「ヒントくれ」とつい書いてしまった。この苦しみのジャーナリング結果を杉山さんに報告すると、
「大前提、転職は仮説検証の繰り返しです」
と返ってきた。気になった企業を受けながら試行錯誤するのだ。そして、今回の転職活動で叶えたいことの優先順位をつけることになった。
年間休日などの条件を入れようかと思ったが、こだわりすぎてしまいそうだったので面接で確認することにした。
「働くイメージを膨らませるために、実際に面接で話を聞き、仮説検証を繰り返すことが大切です」
とにかく仮説検証である。ひたすら応募して面接を受ける。それと並行してどんな職場で働きたいかを考えるのだ。転職活動は「求職者の“できること“と企業の“求めていること“とのマッチング」なので書類落ちは当たり前に起こる。とはいえ落ち続けたら不安になってしまいそうだ。通らなさすぎて意欲を失ったり「もうどこでもいいや」と投げやりになったりしそうで怖い。精神をどうやって保っていくかが今後の課題だ。
人生に役立つ仕事とは
転職活動の軸を決める際、業務内容についても考えた。「自分の人生に役立つ仕事」がしたいと思っていた。
現職を通して、やりたいことを先延ばしにせず、後悔しないように生きることに決めた。現職に入ったのは業務内容に惹かれて……ということは無く現実的にそこしか行くあてが無かったというのが理由だった。しかし、結果的に今後の人生を考えるきっかけになった。現職の業務内容を通して、自分がこのまま健康でいられるかどうか心配になった。そして自分の足が動くうちにやりたいことを全部やろうと思って、割と生き急ぐようになる。月に1回必ず京都へ出かけるという目標を立てて実行した年もあった。結果今の世界情勢から、足があってもなかなか動くのが難しい状況となってしまったので、生き急いでて良かったと感じた。仕事を通して自分の人生を見つめ直せると、その職場で働いている意味が感じやすいのかもしれない。
現職でもワクワクする仕事とは特に思わず入社した。しかし自分で気付きを得て、それを人生に取り入れていた。結局のところ、自分の身に起きたことについて、自分がどう受け取るか次第なのではないのだろうか?なのでどんな会社に行っても、どんなことが起きても、積極的に自分がそれを人生に活かすかどうかであり、受け身のまま仕事をするとお金は得られても何も身につかない事態になるのではないのだろうか?
杉山さんにこの気付きを報告すると、「個人的にはその通りだと思います」と返信が来た。
「自分の人生に役立つ仕事」という軸は、入社してから積極的に自分のものにしていき活用するという方向性で良さそうだ。
そして仕事に限らずこの先の人生にて起こる良いことも悪いことも受け止めてどうにか自分のものにしていきたいと思った。難しいかもしれないが、「常に出来事から学びを得て自分のものにする」生き方を心がけたい。
「常に出来事から学びを得て自分のものにする」生き方は自分の意志だけでは続けられないので、環境を整えていく必要がある。以前も気付きを得ようとして毎日備忘録を付ける習慣を続けようとしたことが何回かあったが、仕事に忙殺されたり疲労困憊だったりするとどうしても続けられなかったからだ。継続できる環境作りのことは転職後か早くてサポート終了後で考えよう。ただ思っているだけでは以前と変わらないし変われない。私は早速杉山さんにこの先の生き方を宣言した。
「宣言が素晴らしいですし、純粋にかっこよさを感じました!!!そのお気持ちを持ちながらこれからも一緒に行動していきましょうね!!」
私は以前と随分変わったと思う。他人に生き方を宣言するなんて、もし失敗したら……と思うと言うことすら難しかったはずだ。自分1人だけではまず変わることすらできなかった。支えてくれたトレーナーに感謝である。
面談⑧職務経歴書を作る
気が付けば次の面談が楽しみになっていた。ようやくここまで来た。密な連絡を取り合うことにより、杉山さんへの信頼は深まっていった。前日に「次の面談が楽しみ」と、スプレッドシートで共有しているポジティブ3行日記にもそのことを書き込んだ。
「楽しみにしておりました」
面談冒頭で杉山さんにそう言われ、咄嗟に「そうなんですね」と私はよく分からない返しをしてしまった。「私も楽しみでした」とすぐに返せたらいいのに。
今回は自己PRを一緒に考えてもらうことにした。事前に履歴書と職務経歴書をSlackにて共有しており、自己PRを2つ作ることになっていた。しかし自分で考えてみたものの、なかなかしっくり来ず結論が上手く着地できない。数字に結びつかず、私のしていることは当たり前のことなので特別感謝もされない。強みがあったとしても、それは社会人として当たり前にできるべきことであって、わざわざ自己PRとして書くことだろうか?過去の就活で自己PRについて色々言われたこともあり、書き出すだけでエネルギーを消費した上心がぐちゃぐちゃになっていた。
杉山さん曰く、「社会人として当たり前にできるべきこと」の捉え方は人によって異なるので、自分にとってできることを書くといいらしい。自己PRの書き方も書き方のパターンにこだわらず、採用担当者に伝わる書き方をするといいとのことだった。
自己PRの他にも、職務要約や現職で取り組んだ内容(実績)も一緒に考えた。話し合ううちに頭が整理されてくる。以前の面談で話した新人教育のこと、好奇心が強いことやリーダーとして責任を持ってやり抜いたこと、これらの強みは私1人で考えても自己PRとして完成する気配がまるでなかったのに、面談を通してどんどんまとまっていった。ここでも杉山さんは、私のリーダー業務をやり抜いた忍耐強さを褒めてくれた。
いくら作りこんでも書類落ちするものは落ちるので、職務経歴書に時間をかけないのが大事だ。転職活動は、全てを求めず優先順位をつける。とにかく仮説検証をする。私は明日中に職務経歴書を完成させて、応募しようと決意した。
深まる信頼、感じる安心
私は問題を解決しては不安になって、それで聞いてもらって解決してはまた不安……というように、何度も不安になってしまう。特にリーダー業務のことだ。私が不安になる度に杉山さんは何度でも聴いてくれて褒めてくれる。何度も同じことを繰り返しているのに、嫌な顔ひとつせず怒らずに声を荒げることもしない。なので私は感情が高ぶることなく穏やかでいることができる。これも心理的安全性なんだろうか。
杉山さんには感謝している。でも私は感謝の気持ちが表に出づらい。文字でなら感情を出せるのだが、本当は直接感情を声や顔に出して言いたい。言い慣れないのか、もしかしたら恥ずかしいのか。今回の面談のアウトプットで、私の杉山さんに対する思いを送った。
「私自身も、アオイさんが自分の苦手意識のあることでも、目を背けないように立ち向かう姿を見て、勇気をもらっています!!忍耐強さがあるからこそだと個人的には思っています。そのお言葉を文章にいただけるだけでも私は嬉しいです!」
本当に何回でも褒めてくる。嬉しい。他の人なら「もういい加減にしてくれ」などと言われてしまっているだろう。
そして私は「最後まで杉山さんと一緒に頑張りたい」という気持ちになれた。トレーナーに対するこの思い、再びだ。今回こそ、直接言いたい。いや、何としてでも言う。言えずじまいになりたくない。起こらないと思うが、万が一前回と同様の事が起きて言えなくなってしまったら、と思うと怖かった。念の為、共有しているポジティブ3行日記にも「最後まで杉山さんと頑張りたい」と書き込んでおいた。
だんだん杉山さんに信頼を寄せていく私を、冷静に見つめている私も同時にいた。図らずも2回、信頼の過程を見ることになったので、どのように感情が動いたら信頼に至るのかが気になった。自分が他人をどのように信頼していくのかを、この機会に解き明かしていきたい。
今回の得た学び
・現職を通して、どんな働き方が向いているかが分かることがある。
・自分の身に起きたことについて、自分がどう受け取るか次第で、学びを得たり人生に役立ったりする。
・何かを習慣化する時、自分の意思だけでは続けるのは難しい。習慣化できる環境を整える。
P.S.
今回の面談は、杉山さんと挨拶してから1ヶ月程だった。信頼するスピードがものすごく速い。過去最速だと思う。自分から杉山さんと向き合おうとしていた、というのもあるかもしれない。
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