ポジウィルを使って転職した記録#7 自分で意思決定できている
アオイです。今回は7回目の面談の記録です。私がPOSIWILL CAREERを通じてどのように考え方が変わっていったのか、トレーナーとどんな風に関わってきたかなど、自分の感情に焦点を当ててじっくり書いています。それではよろしくお願いいたします。
前回の話はこちらから↓
心理的安全性が確保されている時
前回の面談で私は仕事もプライベートも安心を求めていることが分かった。ところで、「心理的安全性」という言葉がある。前回の面談でも私が使っていたが、私はちゃんとした言葉として存在することを知らなかった。
上の記事からの引用だが、職場にはそういう概念が必要だよなと思う。例の上司が居た時は安心して発言なんてできなかった。私にとって本当に大事な要素だ。現職で心理的安全性を感じる人は、私が例の上司について何度も相談した人だ。私の話を途中で切らないで、頭ごなしに否定せず、最後まで傾聴してくれる。
また、杉山さんから自分にとって心理的安全性が確保されている時とされていない時を言語化してみては?と勧められた。
言語化してみたものの、「確保されている時」がまだまだ具体的でない。結局、「私にとっての心理的安全性」の具体的な言語化ができるようになるまで時間がかかることになる。
ジャーナリングをしよう
同時並行でエージェントとの面談の予定も入れていたが、結局私に紹介できる求人は無いと言われてしまう。この世界情勢で求人数も減り、経験者のみ募集の求人ばかりとなっているからだ。
私は落ち込んだ。正社員経験が無いと、こういう現状を度々突きつけられる。新卒の時にちゃんと就活に向き合わなかった私が悪いことは、私が1番知っている。「新卒を逃せば人生終了」なんて言葉を聞いたことがある。当事者から言わせてみれば一理ある。既卒就活は新卒の時とは大違いだ。歳も大して変わらないのに扱いが違いすぎる。1度挫けたらもう元には戻れないのか。職を選ばずにお金を稼げば生きることはできるが、生きるためだけの税金や費用を払ってただ生き延びるだけの人生って何なんだろうか。エージェントから求人を紹介されないというのは、私自身が否定されているわけではないと分かってはいる。でも私の経歴は?こんなこと考えなくてもいいのに考えてしまって、私は落ち込んだ。この気持ちを杉山さんにSlackでぶつけた。
杉山さんから、自分の状況を把握した上で「どうなりたいか・どうありたいか」を考えて、どうしたら叶うのか意識を向けるといい、と返信が来た。また、落ち込んだ時の対処法を考えてはどうか、と提案された。
綺麗な景色を見に行く、木や花などの自然に癒される、ひたすら歩く……今やるには、はばかられることばかりだ。だからといって家にこもっていたら落ち込むし、気が付いたら暴飲暴食になってしまう。それだけは避けたい。
「ジャーナリングという方法もあります」
ジャーナリング?ジャーナリングアプリなら使っているが、何を意味するかは知らなかった。詳しい説明は下から見られる(杉山さんも私にこのnoteのページを送ってきた)。
「紙とペンを用意して不安なことを書き出してみてください」
……紙に気持ちを書き出すのに抵抗があった。部屋に置いた物は親が勝手に見てくるのだ。迂闊にノートに自分の気持ちなんて書けない。手帳も部屋に置きっぱなしにしていると普通に見てくる。プライバシーの欠けらも無い。
「書き出すのはスマホでもいいですか?」
「どちらでも大丈夫です、アオイさんのやりやすい方でお願いします」
スマホでも可だった。これで一安心だ。ちょうど今、漠然とした不安に襲われている。というわけで、タイマーを10分にセットしてジャーナリングを始めてみた。
結果、複数の要素が絡んでいてそれが漠然とした不安と焦りになっていたようだった。時間が来る前にスッキリして、次に何をしようかということも書いていた。ジャーナリングの効果はあった。
すり合わせの時間
私は当初の予定通り次の契約更新のタイミングで退職するか、もう3ヶ月だけ働いて退職するかで悩んでいた。次の契約更新までに果たして転職できるかどうか分からなくなってきたのだ。私1人では決めきれず、今後の引越しの予定も考慮しないといけないので、Slackで杉山さんに相談することにした。当初の予定で退職するメリットデメリット、3ヶ月延長してから退職のメリットデメリットを書き出して送った。この事は次の面談の時にすり合わせをすることになった。
POSIWILL CAREERのサポート期間を考慮して契約更新をどうするか考えた。私は事前に送ったメリットデメリットも含めて考えて、腹を括って当初の予定である次の契約更新で退職することに決めた。
引越しの流れの話をした。私は引越したことがない。想像がつかないのだ。ネットで調べても何が真で何が偽なのかも判断できない。血の通った人間からの情報がほしいのだ(ネットの情報も血の通った人間が書いているとは思うが)。杉山さんは引越し経験があったので、その話を参考にした。引越しは転職先が決まったらすると良いとのことだった。
転職活動の期間についても話をした。内定を取ってゴールではなくて、最初に決めたPOSIWILL CAREERのゴールに行ってほしいと言われた。そのあたりは分かってはいるつもりだが、転職活動が進むにつれて視野が狭くなる可能性もあるので気を付けようと思った。
杉山さんは一通り私の不安要素を丁寧に取り除いてくれた。そして「アオイさんはどうしてそんなに頑張れるのですか?」と私に問いかけた。
「既に職場に転職宣言もしていますし、何より高額なお金を払っているからでしょうね。それで自分に発破をかけています。大金を無駄にするわけにはいかないので」
「それでもすごいですよ」
どうやら杉山さんには私が頑張り屋に見えるらしい。
「POSIWILL CAREERのゴールに100%中何%近づいていますか?」
「24%、端数になってしまいました」
「端数ですね」
この時点ではまだ自信は無かったのだ。あえて端数にしたのは私の中途半端な気持ちを表している。
「ところで、アオイさんはポジティブ3行日記をご存知ですか?」
前回の記事の通り、空白期間から行っていた。本を読んで実践していますと伝えた。既にこの日は自発的にポジティブな行いをしており、何もせずに後悔したくないから、私は勇気を出して行動を起こしていた。それを聞いて杉山さんは「素晴らしいです」と褒めてくれた。
「ポジティブ3行日記をスプレッドシートで共有することもできますが、やってみますか?」
「やります」
「即答ですね」
というわけで、ポジティブ3行日記を杉山さんと共有することになった。書きっぱなしというのも味気ないし(アプリのAIからフィードバックは来るけど)、他の人に見てもらいながら書くのも張り合いがあって面白そうだと思った。
「アオイさんは自分で意思決定ができていますね」
嘘でしょ、とまず思った。あの意思決定すら難しい私が?新卒就活の時に意思決定できなかった私が??知らない間にできるようになっているとは。気付かなかった。
そういえば、エネルギーが途切れることなくここまで頑張れるのは、人生で初めてのことだ。大学受験、就職活動……どれだけ重要な出来事であっても、途中で燃え尽きて投げ出して、そしてどこか受け身な私がいた。
一念発起して転職活動を始めて、思い切ってPOSIWILL CAREERに申し込んで、過去の出来事を清算して、実際に行動に起こして、そして自信を積み上げて後悔しない選択を取るようになってきている。POSIWILL CAREERを通して自然に意思決定ができるようになっていた。私は確実に変わっていっている。
私の味方
次の面談までの間、私は悩んでいた。転職活動の不安が大きい。最近は疲れ気味で体調もそんなに良くはなかった。ジャーナリングもしたが整理されているのかも分からず、誰かに話を聞いてほしいと思っていた。これから一人で生きていくのに……自分の悩みぐらい自分で解決したい。
面談前日、杉山さんから悩み等があれば共有してくださいとSlackで連絡が来た。私はジャーナリングした内容を送った。以下が、私の主な悩みだ。
「一人で生きていくのも大切ですが、時には人と手を取り合って進むのも同じくらい大切です。私はアオイさんの味方なので、些細なことでも立ち止まってしまったらSlackを活用して一緒に進めていきましょうね!」
杉山さんはそう返信してくれた。親身に悩みを聞いてくれた人に依存して執着が強まったネガティブ体験から、誰かに悩みを打ち明けるのが怖くなっていた。トレーナーとはいえ何でもかんでも話を聞いてもらうのは違うんじゃないか、自分で考えられるようにならないとサポートが終わった時に果たして自分の足で生きていけるのか、とPOSIWILL CAREERに申し込んだ当初から考えていた。依存してしまうかもしれないのに、杉山さんは私の味方でいてくれた。
面談⑦受け止めて前へ進む
まずは事前にSlackで送った悩みを解決することになった。
最初に、プライドの高い性格についての話をした。事前に悩みを共有した時に、杉山さんから「自己受容」について書かれているページを紹介してもらっていた。
読んだ感想を聞かれたが、正直「うーん……」とあまりスッキリしていなかった。
「本当にプライドの高い性格を直したいと思っていますか?」
ドキッとした。実は直したいとそんなに思っていないのだ。この難儀な性格も私を構成する要素の一つで、切っても切り離せないものである。「プライドが高い」と他人から指摘を受けて直そうと思っても、なかなか直らなかった。むしろ直してしまうと、自分が自分でなくなってしまうような気さえした。それでも直したい・謙虚になりたいと思うのは、他人から注意を受けた時に素直に聞き入れられないことがあるからだ。注意を受けたらイラついてしまう時がある。もう大人なのに、社会人なのに、そんな自分が嫌だった。こんな性格のままでいたら、周りの人から見放されてしまうと不安だった。
「全て直すのではなく、行き過ぎたところだけを直せば良いと思います」
最初は難しいかもしれないが、注意を受けた時に素直になれるようにしようと思った。
私はプライドが高いゆえに負けず嫌いなところもあり、それについてのエピソードも話した。杉山さんに「アオイさんは何に勝ちたいのですか?」と聞かれ、勝負事ならその相手だと答えた。杉山さんは他人ではなく、過去の自分自身を比較すればいいと言った。「負けず嫌い」は長所にもなるということも教えてくれた。
Slackの有効活用については、転職活動の軸や人生の軸、書類作成などのカテゴリーごとにスレッドを立てていくのはどうか、と提案された。それぞれを同時並行で進めていくという感じだ。
そして、杉山さんは口頭でも「私はアオイさんの味方です。今後、依存しない方法も考えていきましょう」と言ってくれた。Slackで共有した悩みを解決した後、杉山さんは「私に気を遣っていることはないですか?」と聞いた。
「気を遣っていないと思いますが…………もしかしたら無意識に気を遣っているのかもしれません」
私は転職活動の悩みや不安を、率直で正直な長文でいつもSlackに投稿している。なので気を遣っているとは到底思えないが、もしかして無意識で気を遣っているのだろうか?杉山さんにはそう見えるのかもしれない。
次に、転職活動の軸を決めるために、ドナルド・E・スーパーの「14の労働価値」から、私はどれを優先するのかを決めた。
私の優先順位はこうなった。上から順に重要なものとなっている。
やはり心理的安全性を大事にしながら、自分の強みを発揮して働きたいという気持ちがある。私は「何の仕事がしたいか」というよりかは、「どんな環境で働きたいか」というのが重要なのだ。
私の強みがよく分からないということも話した。5回目の面談で分かりつつあったが、自信がないのだ。新人の面倒をよく見ていたことと、好奇心が強いことは果たして履歴書や職務経歴書に書ける強みなのか。よくある「数字を書いて強みをアピール」ということもできない。
「数字で語れない職もあります」
杉山さんはそう言った。
例えば自己PRで「売上が150%上がりました」などの結論を出さないと、他人が読んだ時に分かりづらいのではないのかと私は思い込んでいた。新卒・既卒時の就活でも数字を書けなかったから、上手くアピールできなかったんじゃないかと考えているところもあった。
そして私は以前山口さんに話した強みのエピソードを杉山さんに共有した。私が新人の様子をよく見ていたことを杉山さんは「めっちゃいいじゃないですか」と褒め、他部署の仕事を積極的に行っていたことも「立派な強みですね」と褒めてくれた。
それらの強みを聞いて、杉山さんは即興で私の自己PRを作った。ちゃんとしたものになっていた。すごい。
また、リーダー業務が向いておらず苦戦していたことも、「不得意ながらに役割を全うした」と言ってくれた。
「リーダー業務は「簡単な仕事」ではありません。自分ができない部分に向き合って諦めない気持ちで努力してきたことに、アオイさんご自身で自分のことを褒めてあげてください」
不得意でも、捉えようによっては強みになるんだ。当たりの強い上司に注意と監視をされ続け、自信を失い涙を流したあの長い日々も無駄ではなかった。自分はよく頑張った。この面談を受けている時にはもう、あの電話の出来事が心に沁みていて、自分は本当によく頑張っていたと実感していた。
杉山さんは面談の最後に、「何か要望はないですか?」と聞いた。私が何かあるだろうかと考えていると、
「山口のことでも構いませんよ」
と杉山さんは言った。私が山口さんについて何か悩んでいると思ったのだろうか。それとも、面談冒頭に私が「無意識に気を遣っているかもしれない」と言ったのが、山口さんのことだと思ったのだろうか。
実は山口さんについてずっと引きずっていた。気にしないでいたつもりだった。すぐに気持ちを切り替えていけたと思っていたが、教えてもらってすぐに取り組んだジャーナリングで、不安の一つに山口さんのことが入っていた。どうにもならないことだし、誰が悪いというわけでもないのに、どうしても考えてしまうのだ。
私は山口さんと最後まで頑張りたかった。山口さんに言いたかったが、言えなくなってしまった。10回の面談の先にある景色を一緒に見たかった。私がPOSIWILL CAREERを通して変わっていく様子を見せたかった。裏目標である「山口さんを泣いて喜ばせる」を達成できていないし、何より、突然いなくなってしまってさみしかった。
こんなこと杉山さんに言えるわけがなかった。急遽の変更で私の転職活動をサポートすることになった人に、前任者への思いを話すのは失礼だと思っていた。私が比較させるようなことを言ってしまって杉山さんのやる気を削ぐようなことになったら、私の転職活動は上手くいかなくなってしまう。仕事だからそういう感情は出さないと思うが、杉山さんも人間だ。他のトレーナーと比較されるのも嫌だろう。
「私は『最後まで山口さんと頑張りたい』って、あるはずだった次の面談で言うつもりでした。こんなことを言っていいのか分かりませんが、山口さんがいなくなってさみしいんです……」
ついに杉山さんに腹を割って話した。促されない限り自分から話すことは無かったと思う。
「そのお気持ちをしっかりと受け止めた上で、これからのアオイさんのサポートを私がさせていただきたいです」
杉山さんは山口さんの代わりになれない。その逆も然りだ。それぞれにはそれぞれの良さがある。どうにもならない気持ちを自分で受け止めて、これから進んでいくしかない。この面談後、あともう少しで杉山さんを信頼できる段階まで来ていた。これから杉山さんと連絡を密に取りあって、京都移住の夢を叶えたい。
今回の得た学び
・ジャーナリングは役に立つ。気持ちの整理に使える。習慣化したい。
・性格を全て直すのではなく、行き過ぎたところを直していく。
P.S.
このnoteを執筆しながら、杉山さんは本当に私の味方でいてくれていたということに気が付いた。真剣に向き合ってくれていた。あの頃は自分のことで必死だったから気付かなかったのだ。
後から振り返って気付くことも多いが、後からでないときっと気付けなかっただろう。
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