祖母97歳。
親戚と一緒に、祖母に会いに。
祖母はこれくらいの年になると若く言われたくないっぽい。なんなら100歳って言われたいそうな。
祖母は一人で自宅で暮らしていたときは、いつも怒っていた。
『あの人は〜だからだめ、こうしないと』っていつも言ってた。
ごはんもあまり食べておらず、夕方あたりに煎餅や飴を食べるくらい。
親戚の集まりに、名刺を持ってきていない初対面の相手(当時の彼、現在は夫)に『名刺も持ってきてないのかい』と言い放つ、『千と千尋の神隠し』に出てくる、湯婆婆のようだった。
娘たちは、自宅とはいえ90歳を超える人を一人暮らしさせておくのは気が引けるということで
祖母に老人ホームに入ってもらうことにした。
ただ、老人ホームの体験入居でも受け入れてもらえるか娘たちが心配するくらい、祖母は自宅に帰れなくなることを最初はとても嫌がっていた。
それから2週間くらい経つと、祖母は老人ホーム中に友だちを作って、隣の人の健康の心配までしている。さすが商売人の娘。
いまは若返っている!
3食老人ホームのごはんを食べて、たまに飴やチョコを食べて、新しい遊びを考えて遊んでみたり、会う人みんなに挨拶したり、とても穏やかで朗らかな表情になった。
いまは、「あたしは娘たちや孫たちが会いに来てくれて本当に幸せだよ」なんて言うようになった。
この1年で祖母は顔つきが変化した。
老人ホームのスタッフはじめ祖母と仲良くしていただいているお友達の方々に頭が上がらない。。。
そのあとは最寄り駅のチェーン居酒屋でカンパイ
うちは団塊の世代が多いため、その界隈が一斉に老いて、正月もなかなか会えなかったから
たまに親戚で集まって、身長が縮んだだの、彼氏はいるのかだの、転職しただの、酒を飲みながらあーだこーだ言える機会が貴重で、楽しい。
また会いにいくね!
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