オタクのたのしみ図鑑
オタクはたのしい
振り返ると私は子どもの頃から色んな『楽しい』に出逢い、それらをすきになり自分の中にぐんぐん深めていくことを繰り返してきた人生だったように思います。
漫画やアニメ、音楽や映画など、昔から何かを観ることや読むこと(本を読むのは大の苦手でした)がだいすきでたのしくて!
子どもの頃は大人になるとそういう文化に触れて楽しむことは少なくなっていくのだろうなと漠然と想像していたけれど、ところがどっこい!
大人になっても自分の人生を豊かに彩ってくれるパートナーとして子どもの頃すきだった文化たちはすぐ側にいてくれています。
私は2012年友人に連れられて行った、内心ちょっと憂鬱だなぁ〜と思っていた宝塚歌劇の観劇をきっかけに明日海りおさんという広くて深い素敵な魅力の海にドボン!!!とハマりました。
それ以来、自分を構成する要素の1つに『明日海りおさんのファン』という面があります。
『ファン』とも呼べるのですが明日海さんへの熱い想いやたまらないときめきは自分の中で、子どもの頃に出逢ったあの素晴らしい漫画やアニメ・音楽に向けたそれのように、もっと知りたい、深めたいという情熱を含んでいるので自分の中では愛をもって『オタク』と称しています。
情熱を持って楽しく『すき』に邁進できるマインドを持っているひとのことを私の中では『オタク』とカテゴライズしています。
とにかく何かに夢中になれるひとときを持てることはしあわせで楽しいことなのです!
オタクのたのしみエトセトラ
夢中になれる対象は人であり、物であり、文化であり多種多様、人それぞれですが、何かに情熱を持って楽しんでいる人には『あぁ〜それわかるあるあるだよね!!』と共感できる『たのしみ』があるなぁと思い、絵に描いてみました。
『あ』集める
グッズや出版物・ブルーレイにアクスタなどなど。オタクの周りには集めたい、いや、集めるべきトレジャーたちが溢れかえっていると思います!それを集めていくことの何にも代え難いしあわせよ!
『い』行く
これは各種現場に赴く行為のこと!
1番パッションが必要かつ、パッションが生まれる瞬間であるとも言えます!現場is神。
『う』運試し
これは『行く』為の前段階とも呼べる、行ったり集めたりする権利を抽選という神に委ねる行為のことです。ハラハラドキドキのスペクタクルドラマティックタイムであり、結果によって脳内BGMはオッフェンバックの『天国と地獄』の天国であり地獄であるやつです!
『え』絵を描く
これはきっと各ジャンルのオタクが自分以外の『オタク』が創りし創作の世界に癒され救われときめいた経験のあるものだと思います!
私自身も2019年に明日海りおさん宝塚退団以降、溢れ出るときめきをどうにかこうにか形にしてみたくなって始めた行為でもあります。
読んだ漫画のファンアートイラストや、好きなジャンルを共に愛している会ったこともない誰かが生み出した『それ』が、誰かの人生の支えになったり唯一無二の楽しみになっていることもあります。
描いて表現するオタクもいれば、それを浴びて深く味わうオタクも居るオタク活動と言えます!
『お』拝む
劇場やコンサート会場などの実際に拝むことのできる現場であろうが、在宅などの配信、映画館での鑑賞や最新刊のゲットまで、幅広い種類の『尊い対象を拝む』行為をオタクたちは楽しんでいると思います。とにかく拝むことによって仕事や生活などの日常を頑張るガソリンを摂取しているのです。
『か』買う
お金を遣って実際には形のない『浴びる権利』を買うこともあれば、グッズなどを実際に手にしてにまにまできる物体を集める際に『買う』という行為をしています。
自分の『すき』を、対価を払い自分で認め尊重する行為とも呼べるこの『買う』という行為は、オタクを多方面にたのしむひとにとって欠かせないお仕事とも呼べます!
『き』聴く
推しのコンサートBlu-rayや発売された音源を聴いたり各種コンテンツでダウンロードしたりと、聴くことも楽しみのひとつと言えます。
前話や前回の曲や舞台との違いを感じたり、やっぱりこの声や歌い方がすきだと確信したりと、オタクが楽しく聴く姿勢とは、各界のプロデューサーさんのそれにも重なる熱心さと探究心とピュアなハートがあると思います。
『く』配る
グッズや遠征でゲットした美味しいものやお土産を、友やオタク活動を楽しんでいる間を支えてくれた職場の同僚にばら撒くことや、自分が感じたときめきをTwitter(X)につぶやくこともある意味同じ『配る』にカテゴライズできると思います。ときめいたことを配り(発信し)そのコンテンツの盛り上がりの一助となることも、日常への感謝を配ることも、オタクを楽しむためにはどちらも必要不可欠なスキルであると感じています。
『け』研究する
これはきっと自分でも気付かないうちに、何かにときめいている人たちは息をするようにしている行為だと思います。
自分がいいなと思ったことを自分の中で考え・感じ・深めていくことの楽しさは子どもの頃に感じた知らなかった知識を知り視界が開けていくあの感覚と類似していると思います。
大人になって仕事に必要なこと以外を積極的に学び、自分の価値観をフィルターにして感じとることのなんとしあわせなことでしょう!
夢中になれることを研究している時間は、大人(オタク)の知的好奇心を満たしてくれる最高の時間であると思います。
『こ』こんなことあったらどうしよう
推しやご贔屓のコンサートがある時『もし最前列だったらどうしよう』『もし客席降りがあって、タッチできたら、目があってニコって笑ってくれたらどうしよう』などなど。
オタクとは、まだ起きてもいない妄想を自由自在に膨らませゴロンゴロンすることのできる最高の特殊能力者です(笑)
こんなことあったらどうしようきゃーわーいやーん♡を一生語ることができ、その瞬間脳内に溢れ出る『オキシトシン(しあわせホルモン)』を実際に共有できる友と共に、または自分自身のみセルフでMAXポイントまで持っていける最高の瞬間だと思います。
オタクはたのしみがいっぱい
熱く語ってしまいましたが、とにかくオタク(何かに情熱を注いでいる人物)の側ににはいつも様々な楽しみが溢れていると思います。
今は『推し活』などのコンテンツ化されている側面も大いにあります。コンテンツ化されていることで敷居が低くなっていると同時になんだかハードルが高くなっているようにも思いますが『自分の中で楽しみを膨らませていくこと』こそがオタクやファンの原点だと思うので、気楽に身軽に適当に自分らしく、これを読んだみなさまの側に『たのしみ』が溢れる日々が続いていきますようにとオタクは願っております!