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ご飯を食べて健康になろう

◆コメ離れ

皆さんはコメ派ですか? パン派ですか?

日本人は、年々、コメを食べなくなっています。
国民1人あたりの、年間の米の消費量を見てみましょう。
(農林水産省発表)
1962(昭和37)年度の118.3kgをピークに、減少しています。

農林水産省の統計より

1962(昭和37)年度  118.3 kg
1970(昭和45)年度  95.1 kg
1980(昭和55)年度  78.9 kg
1990(平成 2)年度  70.0 kg
2000(平成12)年度  64.6 kg
2010(平成22)年度  59.5 kg
2020(令和 2)年度  50.8 kg

50年で半分に減っていますが、これはものすごい減り方です。
分かりやすく解説しましょう。

昭和37年には、1日2.17合(茶碗 5.4杯)食べていたのに、
令和2年には、1日0.9合(茶碗 2.25杯)減ってしまいました。

余談ですが、宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の中に、
「一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜をたべ」とあります。
これが本当ならば、昭和4年頃、
宮沢賢治は1日に茶碗10杯のご飯を食べていたことになります。

◆パン、麺の増加

コメを食べずに何を食べているのでしょか。
農林水産省によると、弁当や外食のコメは増えているのですが、
家庭で炊飯するコメが減っています。

その代わりに増えたのが、パンであり、麺です。
パンの消費は年々増え、近年、消費金額ではコメを抜きました。
コメよりパンを沢山食べているということではありません。
パンの方が価格が高いため、消費金額が多いのです。
また、パンほどではありませんが、麺の消費もじわじわと増えています。

健康面から見ると、パンや麺より、圧倒的にコメが優れています。
コメの優れている点を挙げてみましょう。

◆経済的

コメはパンに比べて圧倒的に安価です。
100円のパンと比較してみましょう。
5kg 2000円のコメでは、100円で茶碗4.5杯食べれます。

100円とパンと4.5杯のご飯とでは、
そのボリュームは比較にならないでしょう。

◆コメは栄養バランスがいい

アミノ酸スコアとは、アミノ酸がいかにバランスよく含まれているかという指標です。
100点満点のうち、小麦42、精白米は61であり、
スコアが高いコメの方が、体内で効率よくたんぱく質になります。

コメのバランスの良さは、アミノ酸スコアだけではありません。
ご飯は、いろんなおかずと合います。
みそ汁、野菜炒め、魚料理、肉料理、漬物、卵料理など、
すべてのおかずと相性がぴったりです。

ご飯をしっかり食べると、おかずもバランスよく食べるようになります。

一方、パンはどうでしょうか。
パンとみそ汁・・・
 気持ち悪い感じがします。

パンと野菜炒め、パンと魚料理、パンと肉料理、パンと漬物。
どれもしっくりきません。
パンと合いそうなのは、卵、チーズ、ソーセージ、ポテト、コーンスープなどでしょうか。

料理全体でみると、パンを中心とした食事よりも、ご飯中心の食事の方が、栄養のバランスが優れています。

◆パンを食べているとアトピー性皮膚炎は治らない

パンや麺より、コメのほうが健康的です。
データもありますが、経験上、そう実感しています。
特にアトピー性皮膚炎に関しては、
パンを食べているとなかなか治りません。

なぜ、コメが減ってパンが増えてきたのか。
ご飯を炊いて、おかずを作って、というのは面倒です。

パンは、菓子パン、サンドイッチなど、
それだけで食事が完了してしまう手軽さがあります。

麺も、うどん、そば、ラーメンだけで、食事を完了できます。

手軽さを求めて不健康になるより、手間をかけて健康になりたいですね。
みなさん、ご飯をしっかり食べて、健康になりましょう。

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