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「ベルトがきつくなった」「スネ毛が薄くなった」は要注意
◆男性の肥満は増えている
ここ30年で、日本人の体形はどう変化したのでしょうか。
女性は、年々太っている人は減り、スリムになっています。
それと対照的に、男性は肥満が増えています。
1982年、1992年、2002年の10年ごとを比較すると、
30~59歳の年齢層で、肥満の人が増えています。
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男性の肥満の多くは内臓に脂肪がたまる「内臓肥満」であり、
生活習慣病の引き金となるため、要注意です。
「最近、ベルトがきつくなった」は、黄色信号と思って間違いないでしょう。
20代の頃と比較すると、ウエストが増えた半面、
太ももやふくらはぎが細くなっていませんか。
だとすると、さらに事態は深刻です。
太ももやふくらはぎが細くなるのは、筋肉がやせたことを意味します。
これを「サルコペニア」と言います。
肥満の原因は、食べすぎと運動不足が大きいですが、
「内臓肥満」と「サルコペニア」のダブルの場合は、
テストステロンが低下しているのかもしれません。
◆男性更年期障害
男性更年期障害は、テストステロンというホルモンの低下が原因と言われています。
テストステロンが減少すると、今までと同じように食べているのにお腹が出てきます。
テストステロンは、早い人は30代後半から減ってきます。
「結婚して太った」という男性は、幸せ太りならいいのですが、
男性更年期障害の始まりなら大変です。
テストステロンの分泌が減ると、食事も環境も変わらないのに、
筋肉がやせてきます。
太ももやふくらはぎの太さに、顕著に表れます。
また、昔はスネ毛が多かったのに、最近はつるつるになったというのもテストステロンが減少したからかもしれません。
テストステロンは男性ホルモンの一種なので、
それが減るとヒゲが薄くなったり、胸毛やスネ毛が減ったりします。
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参考文献
1)堀江重郎:『LOH症候群』,角川新書,2021