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朝食は脳と全身の細胞が目を覚ます

体は1日24時間周期の体内リズムを持っています。

この体内のリズムが乱れると、睡眠の質が悪くなり、加齢が早くなり、
太りやすく、がんにもなりやすい
と言われています。

「規則正しい生活」は健康と寿命に影響を与えます。

◆体内時計は光と食事の二重制御

人間の体内時計は24時間よりも少し長いため、
日々、体内時計をリセットしなければなりません。

体内時計のリセットに最も強く働くのが光です。
朝、光を見ることによって体は「朝が来た」と目を覚ましてくれます。

光の次に体内時計に影響を及ぼすのが「食事」です。
体内時計は光と食事の2つによって制御されています

◆2つの体内時計

体内時計に2つあります。

1つは「主時計」と言われるもので、脳の視床下部にあります。

もう1つは「末梢時計」と言われるもので、肝臓や胃腸など、
ほぼすべての臓器や細胞にあります

脳だけに体内時計があるのではなく、全身の細胞一つ一つが時計を持っているのです。

脳の「主時計」は光と食事によって時間を知り、ズレを調整しています。
全身の臓器にある「末梢時計」は、「主時計」と「食事」によって時間を調整しています。

体内時計にとって光と食事が重要であることがわかります。

◆朝食を摂ろう

食事のうち最も大切なのが朝食であり、
これにより、脳も全身の細胞も「朝が来た」と目を覚ますのです。

朝日を浴びて朝食を摂る「規則正しい生活」は、全身の細胞が喜びます。
反対に、起きる時間がまちまちで、朝食抜きという「不規則な生活」は、
すべての臓器が嫌がっており、国家で例えると、全国民が迷惑していることになるのです。

参考文献
福田裕美:「概日リズム調節における光と食事の影響に関する研究動向」,日本生理人類学会誌 24(1): 1-7, 2019


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