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「NO」恐怖症

ヨーロッパ旅に出てそれを実感させられた。

現地の人たちは物をはっきり言う文化ということもあってか、

「ここで荷物を預けることはできますか?」

と聞くと一言。

「No.」

そこに怪訝そうな顔が加わると私は5倍打撃を喰らってしまう。

なぜこんなにもこわいのだろうと思って、
日本の観光地でバイトをしている妹に聞いてみると、

最初にしっかり否定しておかないとそこからたくさん聞かれて面倒になるケースが多いから、だそうだ。いつもバイトたちには優しい社員さんたちも、そういった場面では途端に厳しくなるらしい。

妹はその事情を知っているからは全く怖くない、とのこと。

私はその事実を知っても尚「No」と言われるのが怖くて、それ以降何かを尋ねることができなくなってしまった。

他の人が言われているのを聞くだけでも胸がズキズキする。
とにかく否定されるのが苦手なんだと思う。

旅行中、常に尋ねる担当を身代わりしてくれた妹に本当に感謝したい。

そして、「大変申し訳ないのですが…」と思っていなくても最初に付け加えてくれる、日本の接客文化に心からありがとうと言いたい。

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