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自分の居場所に根を下ろす

今日は祝日。朝からお出かけする予定もあり、数ある積読本の中から、ライトな一冊をチョイス。

これが、驚くほど、今の気分にぴったりでした。

生れた家、家族、地域、そこに馴染めない自分、異質感を持ちながらも飄々と生きて、さらりとそこを去っていく長男。

家族、友達、地域のみんなに、当たり前のように受け入れられ、馴染んでいて愛されている次男。

私が自分を重ね合わせてしまうのは、長男。異質感満載で、自分の居場所に根を下ろせない感じ、分かるわ~。
一方の次男は、キラキラして、素直で、まぶしくて、こちらはこちらでうらやましいし、微笑ましい、そうなりたいわ~ってキャラ。

絶妙に、長男目線、次男目線と入れ替えながら物語が進んでいくのもバランスが良く、スイスイ読めちゃう。

なぜか自分のことをよくわかっているのは、自分以外の人だったりする。

クールに生きていても、時に空気読まないような距離感でグイグイ近づいてくる人がいる。まっすぐなエネルギーは、侵入されるようなものではなくて、頑なな私の何かをいともたやすく変化させる。

結局、人は人との出会いに救われる。

あーだこーだと考えているよりも、飛び込むことでしか気づけないことがある。

心から望むこと。
ここで生きると決めること。

「ただいま」って言うために、一度は「ここじゃない」に振らないといけないものなのかなぁ。
そんなことを感じた青春物語でした。

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