ハコネウツギとエゴサーチとアポロ
通勤路のお寺の中にハコネウツギが咲いているのを見かけて、こちらも時期だなと思っていました。大学病院の側にあるのです。
昨年は不発だったので、今年はどうかなと目を凝らすまでもなく、白・ピンク・赤が目に飛び込んできました。白い花が赤に変わっていくなんて、面白いですよね。
昨年、一昨年はこんな感じでした。
ハコネウツギ2021
ハコネウツギ2022
ハコネウツギの大きな株があったわ、とホクホクしながら写真を撮っていると(早く病院へ行けって感じですが)その奥に白い花が見えるではありませんか。
エゴサーチ(※エゴノキを探すこと)せずとも目に入ってくる、良い季節です。
病院の後で、エビヅルさんを見に行きました。
丸いものが目に入りました。これが蝋梅かと狼狽した木です。
果実は結構大きいのですね。葉も種子も有毒で、特に種子にはアルカロイドの一種カリカンチン(神経毒)が含まれているそうで、また狼狽です。
連日の大学病院、初日は曇っていたので晴れた2日目もまたエゴノキを見に行きました。白い花は青空に映えますね。
中にはちょっとした散歩道があり、秋は紅葉が綺麗でした。ちょっと入ってみると……アポロ!
なつめぐLaboさんの ↓ の記事のコメントに、雄しべに触れるとピヨンと反り返って花粉を飛ばすとあり、やってみたかったのでした。
ちょうど手の届く位置にイイ感じの花が。
雄しべの1つに触れると、アーチが反ってピヨンと立ち上がりました。面白い。虫媒花らしいので、虫が止まるとピヨンと立って花粉をどこかに運んでもらうのでしょうね。
自家受粉を防ぐ仕組みのようです。雄しべが立ち上がっても雌しべに届かないという絶妙な長さも、自家受粉を防ぐためだとか。植物って凄い。
入院患者さんもここまでは出られるでしょうか。四季折々の花や木の姿は、一瞬でも安らぎをもたらしてくれると思います。