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カウンセラーは完璧か?
もちろん、そんなことはないわけで。だって
にんげんだもの
カウンセラーが完璧でないといけないとしたら、それ用のAIでも開発した方が早いでしょうね。人間と人間で関わり合って、カウンセラーも変わるかもしれない、それがカウンセリングだと思っています。
『パパが遺した物語』という映画がありました。
子役のカイリー・ロジャーズが凄く可愛くて、育つとアマンダ・セイフライドなのです。その転換のシーンもとても印象的でした。
そのアマンダ・セイフライド演じる育ったケイティは大学院で心理学を学び、心を閉ざした少女ルーシー(クヮヴェンジャネ・ウォレス:映画版のアニーを演じた子ですね)をソーシャルワーカーとして担当します。少女と自分の生い立ちの被る部分も多かったろうと思いますが、トラウマから抜け出せずに自暴自棄な生活を送っています。
2015年公開の映画ですので、もう産業カウンセラーにはなっていました。ひよっこカウンセラーは思うわけです、「自分のトラウマも処理できていないのに、心を閉ざした子を担当して大丈夫?」と。
もちろん映画ですから、トラウマを早いうちに克服して立派にやっている主人公よりは、克服の過程で四苦八苦していてハラハラする方が、観客の心を掴めますね。それにしてもハラハラしましたけれど。
思えばこの頃は、カウンセリングの三大条件『受容、共感、自己一致』のうち特に自己一致について、試験の答え方はわかっても心の底からはわかっていなかったのでしょう。
自分の状態に気づいて受け入れているか。理想と現実の自分にギャップがあったとして、それに気づいているか。
その視点で振り返ると、わかっていながらもがいている途中だったのでしょう。先日、認知行動療法の講座を受けた時に、この「頭ではわかっているけれど」という状態の説明に納得しました。
「頭ではわかっている」の頭とは、大脳皮質の部分で大脳を覆っている層です。ここがわかっていても「でもイヤなの!」というイヤの部分が、もっと原始的な感情の部分の扁桃体です。
ケイティの「でも怖いの!」は、喪失体験がありますから、大脳皮質が「この人ならやっていけそう。いい人」と思っていても、扁桃体は「一旦親密になって、また失うのが怖い」と感じているのかな、と。
まあ、大脳皮質だの扁桃体だのではなく、普通に楽しんで頂ければ……。
パパはラッセル・クロウ。小さなケイティと『Close to You』を歌いながらお絵描きする場面が大好きです。その父娘関係がずっと続いたら良かったのに。
育ったケイティを支えようとする青年キャメロンはアーロン・ポール。この後『アイ・イン・ザ・スカイ』『ルイの9番目の人生』なども観て、好き💕と思いました。
#カウンセラー #資質 #映画 #映画感想文 #パパが遺した物語 #大脳皮質 #扁桃体
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