2月の読書記録 育てたように子は育つ/相田みつを
2月は5冊読みました。記事を二つに分けます。
◉マラン・カラン / 古内 一絵
ドラァグクイーンの“シャールさん“が深夜にだけ営業する夜食カフェ。
そこに訪れる人たちとの物語。
手の込んだ美味しい手料理とシャールさんの人柄と親しみやすさ、それに加えてこのカフェがどれだけ居心地の良い空間なのかがいろんなところから伝わる。知らない料理名とか食材が沢山出てくるし、食器の名前とか流れている曲も呪文みたいだけど私も春野菜のキャセロールを食べながらサティのジムノペディを聴いてくつろぎたくなるようなほっこり物語だった。
◉生きるぼくら / 原田マハ
母と二人暮らしのひきこもりの男の子。突然お母さんが置き手紙を置いて消えてしまったと同時に長年会っていない大好きなおばあちゃんが余命数ヶ月だと知る。覚悟を決めておばあちゃんに会いに外の世界に出ていく。
この本もマラン・カランと同じで“おいしいご飯“を中心に色々な人間ドラマがあるのだけどマラン・カランと違って「お米」っていうシンプルなところがメイン。でもこの本を読み終わったらお米のことを「シンプル」だなんてとても言えない。お米万歳。
ちなみに、マラン・カランと生きるぼくらは母親から借りた本。先月読んだ母親から借りた本も含めて、話の中で「おいしい食べ物」が重要になってくる本が多くて母がそういう話が好きなんだと気付けたのも意外な発見。小さいころ「お母さんの作るおにぎりよりコンビニのおにぎりの方が美味しい」ってお母さんに言ったことがあって、今思い出すと申し訳なくて胸が張り裂けそうな気持ちになるよ。大人になって、自分のお母さんのご飯が一番おいしいって本当に心から思える。
◉育てたように子は育つ / 相田みつを著 佐々木正美著
相田みつをさんの詩を、児童臨床心理学の立場から「心の薬」として治療に役立てている佐々木正美先生が、それぞれの詩に対する短いエッセイと実際の臨床例を一緒に紹介している
最近の自分の長男との関わり方に対してのタイムリーな言葉だらけで全文写生して頭に叩き込みたいほど。
私の心のバイブルが一冊増えました。
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