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品性と知性を身につけたいので今年は沢山本を読むぞ、感想も書くぞという話


2022年はとにかくNetflixを中心に海外ドラマ、映画をたくさん観た一年でした。 
ヒューマンドラマが好きというのもあって、ドラマから得たもの学んだことが沢山あった。ほくほく
心に残ったセリフがあればスマホのメモに記録しておくのが習慣なのだけどそれを見返していた時、にスピードワゴン小沢さんの「ワイドなショー」での発言もメモしてあったのを発見、何気なく開いたら

「何をしゃべるかが知性で何を喋らないかが品性」

と残してあって、改めて素敵 !と思ってどんな流れでこの発言をしたんだ?と思って検索してみたらインタビュー記事を見つけた


まず、本を読んで得られるのが“知識”で、“知識”が増えると話せる量が増えるでしょ。で、その“知識”を使って何をしゃべるかが“知性”であって、逆に何をしゃべらないかが“品性”だと思うの。例えば、知ってるからってベラベラなんでもしゃべるのは品がない。つまり、その“知性”と“品性”を両方兼ね備えた人こそが、“教養”のある人なんじゃないかと」


そう、私最近素敵な人ってみんな品がある、と思っていて。
立ち振る舞いはもちろん、話し方とかリアクションとか全てに品がある。
それにいろんなことを知ってる人とか言葉の引き出しが多い人に昔から惹かれるので、まさにこの“教養のある人“というのは私が目指すべきところ !とこの小沢さんの言葉にめちゃくちゃ感化されたので今年は本をたくさん読むことにした。

具体的には一ヶ月に4冊。そして年間50冊、が目標。


というわけで1月に読んだのはこちら4冊
すべて実家の本棚から借りました

母親の本棚から



◉母性 湊かなえ


ちょっとやばい母親とその娘の話。

このやばい母親、自分の母親に褒められたい認められたいがすべてで、自分の娘ですら母親を喜ばせるための一つにしてしまっていて確かにやばいのだけど、私はこの母親の気持ちを理解できるところも少しあるなぁと変に共感してしまった。

「母性を生まれつき兼ね備えている女性と、子供を産んでから母性に目覚める人がいる、しかし子供を産んでも母性が育たない人もいる」

この一文は、自分が母親になってから読んだからこそなんだか響く言葉だった。


◉絶唱 湊かなえ

トンガ王国という小さな島国にやってきた4組の日本人それぞれの話。

4つの短編かと思いきや全員には大きな共通点があって最後にはすべてに繋がりがあって、読みながら途中で浮かんだ"?"が全て回収されていくのが面白かった



◉ライオンのおやつ

33歳末期がんの女性がホスピスで人生を終えていく話

これあらすじも何も知らずに読みはじめたから、余命系か〜〜あんまり得意じゃないなあ〜〜〜って感じで読み進めたのだけど、
何か特別悲しい出来事が起こったりすごく感動的な言葉が出てきたりとか何かがあったわけでもないのに自然にポロポロ涙が出てくるのが初めての感覚だった。今33歳の私がちょうど33歳が主人公のこの本を読めたことにも縁を感じる。

「生きることは誰かの光になること。
自分自身の命をすり減らすことで他の誰かの光になる。そうやって、お互いにお互いを照らしあっているのですね。」
「ライオンのおやつ  」


自分の大切な人たちがすぐに頭に浮かんだ
すごく素敵な言葉だからこれから生きて行く上でこの言葉を大切にしていきたいと思った。




◉ミシンと金魚

認知症のおばあちゃんのこれまでの人生をおばあちゃんの語り口調でぽつりぽつりと語られて行く話。

独特!  でも嫌いじゃない。
おばあちゃんの語り口調で語られるからひらがなが多いしお年寄りが使う昔の言葉でちょっと意味のわからない言葉も出てくるんだけどそれがだんだんほんとにおばあちゃんから話を聞いてるみたいな気分になってくる。それにおばあちゃんが立ち上がる時に「あい、こんにちは」って掛け声でよいしょってお辞儀しながら立ち上がるのだけど、そういう表現も重なっていつの間にか頭の中におばあちゃんの人物像ができてそのおばあちゃんの人生を一緒に振り返っていく気になるから途中で語られるおばあちゃんの人生の一番の辛かった出来事が、あまりに壮絶で顔を歪めながら読んだ。昭和の女の人って本当に強い。



私が死ぬその日までに忘れてしまう記憶は沢山あるんだろうけど、死ぬ間際に思い出す人生の中の一番の記憶は自分にとって何になるのかなぁと思った。

わるいことがおこっても、なんかしらいいことがかならず、ある
おなし分量、かならず、ある
「ミシンと金魚」




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