過去からの贈り物   

こんにちは。

石碑に刻まれた崇高で奥ゆかしい文字と、石碑付近に掲示されている石碑にまつわる紹介文。方々にある史跡には多くの歴史の一ページが記録されています。

私はいろいろな史跡に出かけて、その地で碑文を読み、あれこれと妄想するのが一つの趣味となりつつあります。花子出版noteにも、多くの記事を書いてきました。
そのような中で、最近心がけていることがあります。



それは、


碑文や紹介文の文字に起こすことです。
文字に書き起こすことで自分自身の振り返りになり、記憶に刷り込まれます。現地にて碑文や紹介文を読むだけでは、どうやら私の稚拙な脳みそからはザルで水を汲み上げるように、するすると通り抜けてしまっているようです。
現地で撮った写真を拡大しながら石工さんが彫られた字を、文字に起こしてゆく。石の構造上、細かい文字が読めなかったりします。「学」を「學」などのような旧字を使われていると、更に読みづらい。推測しながら読み進めるのですが、もちろん読めない時は、インターネットで検索します。
すると、奇特な方がインターネットに原文を掲載してくださっています。その文で答え合わせをしながら、碑文の文字起こしは完了するわけです。

しかし、有名な史跡ならばインターネットで原文が見つかりますが、あまり有名ではない史跡(史跡に優劣をつけるのは愚劣です)は、写真は見つかりますが原文の掲載はありません。然も、その写真は短小且つモザイクを加えたかのように荒く、文字起こしの参考になりません。なので自力で完成させる必要があります。
まあ、その作業が楽しいのですが。

私は天邪鬼的一面のせいなのか、有名どころよりも、どちらかと言えば有名でないところ史跡等に大変興味を持っています。昔からです。高校生の時などは誰も聞かないような古いロックを聴いていましたし、小学生の時は一人で山の中に行って道なき道を掻き分けて楽しんでいました。
他人と同じことをしたくないのでしょうか・・・。又は他人がしていない未知の領域を探し当てることが楽しいのか・・・。


いずれにせよ、このように史跡を巡り、碑文の文字起こしをすることによって、誰かの役に立てれば幸いと思っております。何かの意味があり、先人が碑文を残されたわけです。意味がないなら、重機がない時代に苦労をして石を彫って運んだりしないでしょう。
未来人への先人からの贈り物。

秋の夜長に、碑文を読んで彼是と思いを馳せてみてはいかがでしょうか?


豊臣秀吉



花子出版     倉岡 

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