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ホテルに特化したPR&マーケティングに関して

今日はお休みでのんびりしているので、久々にnoteを書いています。
書きながら、あらためて文章を書くことはとても好きだなと感じます。
考えがまとまりますし、言葉と向き合う時間が好きなんだと思います。

さて、今日のトピックはホテル業界のPR&マーケティングに関してです。
現在ホテル業界、観光業界で働いている方や、その中でもPRやマーケティング、集客の方法などを模索している方に読んでいただけたらなと思います。
PR&マーケティングのポジションでホテル業界への転職を検討してる方にも何かヒントになればと思います。

私は外資系ホテルで通算8年、PR&マーケティングの業務をしていました。
現在も私が経営している会社にホテルから単発の仕事をもらっていますので、ここ10年近くはずっとホテル業界と関わっています。

ホテルのPR&マーケティングの仕事

私はホテル以外の企業でもPRやマーケティングを担当してきましたが、PRとマーケティングは全く別の業務です。

Chat GPTに簡単にPRとマーケティングの違いについて説明してくださいと言ったところ、下記のような図を作ってくれました。

便利な世の中です(笑)
PRとマーケティングはそれぞれ目的は違いますが、ホテルが目標とすることは常に売上の増加です。
ホテル規模にもよりますが、小さな規模のホテルではPRとマーケティングを統合してマーケティングコミュニケーションズ(マーコム)というポジションで勤務することが多いです。

大きな会社であれば、PRとマーケティングは分けていますが、日本のホテルのほとんどはそこまで人件費をかけられませんので、マーコムという便利なポジションを作って、PRもマーケティングもがんばってね、という感じで運営していると思います。

私はマーコムとして働いていましたので、常にマーケティング(売上増加)とブランディング(認知向上)を業務上の目標としてきました。

PRが持つ力がマーケティング活動を押し上げる

マーコムとして経験を積んできた中で、とても大きな気づきがPR業務がどれほど重要かということです。

私が最初の会社でマーケティングをしていた時は、SEO、Google広告、販促媒体への広告出稿などがほとんどでした。

ホテルでマーコムというポジションで働くようになって、広告は代理店に任せて、もっと大きな視野でホテル全体をプロモーションする観点が必要となりました。

その中でのPR活動はとても重要な要素になってきたんです。

ひとつ例を挙げると、とある年のホテルランチのプロモーションで、当時トレンドになっていた食材を使用したビュッフェ企画を提案しました。

その企画は時事的にも注目されるコンテンツで、動画映え&写真映えする内容で、見た目の華やかさも加わり、プレスリリースを配信した直後から多くのメディアの注目を集め、
TV取材がなんと4件、新聞、ウェブメディアやインフルエンサーなど多くのメディアがぜひ取材に行きたいと押しかけてきました。

その時のホテルのホームページのPV数は、これまで広告で獲得してきたPV数の3倍近くに跳ね上がりました。

広告出稿がバカらしくなってしまった、とまでは言えませんが、これまで「東京 ホテル ランチ」でアクセスを買ってきたわけですから、PRの力がこれほどすごいことなのか、と実感しました。

AIができないメディアリレーション

AIがさまざまな業務を担ってくれるようになり、本当に便利だなと感じています。

逆にマーケティングのような業務はどんどんAIが取って代わるんだという少し寂しいような、怖いような思いもしています。

その中で、AIがどうしてもできないことが人と人との関わりだと思っています。
PR業務の多くが人と会うことです。

雑誌や新聞の編集者と会ったり、インフルエンサーを誘致したり。
また、ホテルではさまざまな企画を各部署と相談して、実現可能か不可能か、やるならどういうやり方があるかなどを散々話し合って決めていきます。

そういった業務に関しては、絶対にAIが取って代わることができないと思っています。

現在私はPR業務を個人ではなく会社で請け負うことを検討していますが、一緒に担当してくれる方は人間力がとてつもなく高い方です。
彼女はTV局や出版社に多くのリレーションを持っていますが、彼女の人間的な高い魅力があってこその関係だと思います。PRは今後もAIに取って代わることができない領域だと常々感じています。

全体を俯瞰して各プロモーションが相互連間するように企画する

PRの力をマーケティングに利用しない手はないです。
例えばTV放送などのメディア露出が決まっている場合、ホテルのウェブサイトの見つけやすい場所に欲しい情報をちゃんと置いておくことがとても重要です。

さらに、その場ですぐに予約に結びつけられるような導線をちゃんと組む、
またはメルマガの登録やSNSのフォローを促すなど。
せっかく大きな露出を獲得し、情報を取りに来てくれたのにそこで終わってしまってはもったいないです。

売上に繋がるさまざまな策を講じることがマーケティング業務ですが、その大きなきっかけを作るのがPRだと思うのです。

ホテル勤務時代によく行っていたことが、繁忙期に向けて広告を出稿するタイミングでインフルエンサーを試泊に招待してホテルを紹介してもらいます。

広告効果を高めるためにPRを利用するんですね。

それでは純粋な広告効果が測れない、という方もいるかもしれませんが、ホテルで重要なのはとにかく売上の増加です。
予算的な余裕があれば純粋に広告の効果を検証、インフルエンサーのPR効果を検証しても良いですが、そんなに潤沢に予算があるホテルはそうそうありませんので、私は一回の広告を常に最大限にすることを考えていました。

まだまだ書き足りないけど今日はこの辺で

今日はホテルのPR&マーケティングについて、思うことをパラパラ書いてみました。
もうホテル勤務はしていませんが、たまに関わっているホテルに行くとやっぱりホテルが好きだなぁと感じます。

ホテルの魅力を発信して、ホテルに来てもらい、ホテルを楽しんでもらう。
ホテルのPR&マーケティングは楽しいですね。

現在は単発でこのプロモーションだけ、という形でお仕事をいただいていますが、今後は会社としてホテル業界のPR&マーケティングも請け負っていきたいな、と考えています。

ご依頼があればぜひお気軽にお問合せください。人間力が抜群に高いチームで対応いたします。

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