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こうめだせら
2019年3月22日 23:08
おばあちゃんの病室は、パン生地に包まれたみたいにやわい光に溢れる部屋だった。アイボリーのつるつるしたカーテン越しに射す、午前10時の明るさがお気に入りだったらしい。 病室を抜け出してからは砂浜を歩く時間になった。わたしが知らないころのおじいちゃんの話をしながら3分ほど歩くと、おばあちゃんはしゃがみこんで貝殻を拾う。 いつもと同じように嬉しそうに手のひらで貝殻を転がしながら、おばあちゃんは同