【知らないと危険!】次男の命が危なかった“ウイルス性胃腸炎”体験談
このテーマで記事を書こうと思っていたのは10月の終わりごろでしたが、11月後半に夫以外の家族全員がウイルス性胃腸炎(感染性胃腸炎)に感染しました。改めてこの病気の感染力の強さ、症状の重さがとても怖いなと思いました。赤ちゃんと一緒に暮らしているご家庭は、ぜひ読んで、この病気のことを知識として持っておいていただけたらと思います。
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
もう少しで命を落としてしまうところだった
突然の嘔吐と大量の下痢
次男がちょうど1歳の頃、ある日突然噴水のように嘔吐をしました。その後すぐに大量の下痢が始まり、慌てて小児科を受診しました。
そのときには熱はありませんでしたし、とても元気でした。
診断の結果、『お腹の風邪』とのこと。菌がお腹や腸に入ってしまったため、嘔吐や下痢という症状が出るという説明を受けました。
吐き気止めと整腸剤をもらい、その日は帰宅しました。
治まらない嘔吐と下痢
それから夜になっても、嘔吐と下痢は治まりません。30分に1回だった嘔吐・下痢が、薬を飲むことで3時間に1回くらいに減りはしましたが…。
常に気持ちが悪いのか、次男は機嫌がとても悪くなってしまいました。幸い食欲があったようで夕食にはくたくたに煮たうどんを食べました。
夜中になると38度5分程の発熱をしてしまいます。
寝ている間は嘔吐も下痢もなかったので安心していましたが、深夜3時頃には再び嘔吐・下痢…
毎回嘔吐の量が大量なので服もタオルも追いつきません。早く良くなって欲しいと願っていました。
上がっていく熱、なくなっていく元気
次の日も熱は下がりません。嘔吐・下痢の頻度は1時間~2時間に1回程と増えてきてしまいました。
吐いてばかりなので喉が渇くようで、1歳の次男は母乳や麦茶を要求してきました。赤ちゃん用のイオン水も用いながら、脱水にならないように小まめに水分補給をしていました。
それでも次第に熱は上がっていき、39度になってしまいました。元気だった次男も、元気がなくなり寝てばかりです。
「もう一度病院を受診しようか…」と思いましたが、昨日行ったばかり。それに、タイミング悪く土曜日で午後はどこも休診です。
「自分で水分をとることもできるしまだ大丈夫かな…」悩みながらも受診はしませんでした。
40度の熱、朦朧とする意識
その日の夜のことです。19時頃からは嘔吐も下痢もなく、すやすやと眠っていました。「落ち着いたのかな…」とほっとしたのを覚えています。
しかし、熱は40度にまで達してしまいました。初日には発熱がなかったため、解熱剤をもらっていないのです。氷枕を頻繁に取り換えながら、夜間診療を受診するか悩みました。「でも今はすやすやと寝ているし、わざわざ起こしてまで連れ出すのは可哀想だよね…」旦那と相談し、またしても受診はしませんでした。
しかし、心配で眠れません。時々目を開けますが、すぐに目を閉じてしまいます。「よっぽど辛いんだろうなぁ。」と思ったのが22時頃でした。
23時、次男はまた目を開きました。「あ、起きた?大丈夫?」私は声をかけます。次男は、ボーッと天井を向いたままです。
「氷枕替えようね~。お熱も測ってもいいかな?」反応はありません。
しかし、目がパッチリと開きました。
「つらいねぇ。早く治るといいね。気持ち悪くない?“おえっ”てしない?」まだ返事をすることはできないけれど、普段声掛けに対しての反応はあります。
が、パッチリと開いた目で天井の一点を見つめたまま、何も反応がないのです。
“どうしたんだろう””心配”という感情ではなく、咄嗟に「こわい」と思いました。鳥肌が立って、『これはまずい』と思いました。
すぐに旦那を呼び、様子がおかしいから夜間診療に行くと伝えました。
救急車を呼んでもいいかもしれないということも。
しかし、「熱でぐったりしているだけなんじゃない?救急車ってほどじゃないのでは」という旦那…。
納得はいきませんでしたが、それなら…と #8000の子ども医療電話相談事業に電話 をしました。状況を説明すると、『すぐに夜間診療を受診した方がいい。できるだけ早く』と言われました。
夜間診療へ。診断結果は…
夜間診療をしていた病院に到着をすると、休日のためとても混雑していました。しかし、受付時に症状を説明すると、なんとそのまま診察室へ直行。
診察の結果は≪極度の脱水症状≫と言われました。
「水分すごくとらせてたのに…!?自分から飲んでたのに!?」と驚きました。
そのまま入院し、点滴と治療をすることになりました。
もう少しで命が危なかったと言われ、ゾッとしたのを覚えています。
あの時間は23時。もし私が寝てしまっていたら…怖くてたまりませんでした。診てもらえたことでの安心感はありましたが、これで安心していいのだろうかと思うと、全く眠ることができませんでした。
「脱水にならないようにしないと!」私が招いた大きなミス
ここで、大きな疑問がありました。脱水にならないように気を付けて小まめに水分補給をしていたし、本人も喉が渇いた素振りを見せて自分から飲み物を飲んでいました。なのに、そんなに脱水になるのだろうか…?ということです。
お医者さんに教えていただいたことが、本当に世の中のお父さんお母さん方、そして一般の方にもぜひ知っておいていただきたいことなのです。
とても驚きました。脱水にならないようにと気を付けていたことが、完全に裏目に出て、次男を命の危険に合わせてしまっていたのです。
吐いて下痢をする→喉が渇くから飲む→嘔吐→喉が渇くから飲む→嘔吐…
このループがとても危険なんだそうです。
【脱水になったら命が危険】 その知識だけがあったので、一生懸命小まめに水分補給をしていたのに……。
どうするのが正解だったの?
じゃあどうしたらよかったのでしょうか…?泣きそうになりながら先生に尋ねました。
と教えていただきました。
なので、今回の感染時にはこの教訓を生かし、「ちゃちゃ(お茶)」「じゅーしゅ(ジュース)」と言われても心を鬼にして飲ませず、受診後にもらった吐き気止めが効いたころを見計らって少しずつ水分補給をしました。
おかげで脱水にはならずにすみました。
それでは、ウイルス性胃腸炎・感染性胃腸炎はどのような病気なのでしょうか?
ウイルス性胃腸炎・感染性胃腸炎って?
ウイルス性胃腸炎・感染性胃腸炎とは、その名の通りウイルスが原因で発症する胃腸炎のことです。ウイルスの種類は様々で、ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス・コクサッキーウイルスなどがあります。
ノロウイルスは有名なので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ちなみに次男が1歳のときに感染したのは『ロタウイルス』でした。今回も白っぽい便が出ていたので多分ロタウイルスだったのではないかなと思います。
【お腹の風邪】という表現をされる医師の方もいらっしゃいますが、できれば『感染性』なのか『感染性ではない』のか聞いてみることをおすすめします。(次回の記事でご説明します)
どんな症状?
嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が出ます。症状の重さには個人差がありますが、感染するととても辛い思いをすることになるかと思います。
汚い話になってしまいますが、大人も子どもも大量で頻繁な嘔吐・下痢に襲われます。トイレからしばらく出ることができなくなることも…。
先日の感染では私や兄たちも発熱と発熱に伴う頭痛で寝込んでしまいました。
小さな子ども・赤ちゃんが罹ることが多いので、「気持ちが悪い」「吐きそう」と伝えることができず、唐突に噴水のように嘔吐してしまう子を、自分の子ども・保育園勤務時代共に多々見てきました。
また、その嘔吐物と下痢便にはウイルスが多量に含まれ、とても感染力の強いものになっているので注意が必要です。
最後に…
いかがでしたでしょうか?
今回は、次男のときの体験談をお伝えしましたが、次回の記事では保育園・幼稚園勤務時代に経験したことを中心に書きたいと思います。
『ウイルス性胃腸炎の感染のしやすさ』『保育園・幼稚園でやっていた感染を最小限にする方法』『園での対応方法』などをご紹介していきたいと思います。ぜひ読んでみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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