本はゆっくり読むんだよ
先日、書評家の豊﨑由美さんのトークイベントを聞きました。
“本を読むこと”に対する考え方をうかがえてとてもよいひとときでした。
プロ直伝の書評を書くときのコツや、書評の生かし方などもおもしろかった…!のですが、個人的に特に印象にのこったのがふたつ。(太線下は私の感想です。)
ていねいにゆっくり読む。
本を読むことは誰かと比べるものはなく、自分がその世界に入り込んで想像力をふんだんに働かせて楽しむ時間のはずなのだから、速読や読み急ぐことはだれも求めていないんですよね。豊﨑さんは「作者が時間をかけて書いたものなのだから、丁寧に読まないと」とも仰っていました。
あと、面白いと気がつかぬうちに読む速度が早くなることがあるけど、そういう時に限って内容がよくわからなくなってきて、読み終わった後に記憶へ留まらないという。
初めての本を読むときは、予断を持たずすなおでニュートラルな気持ちで読む。
この言葉は、私にとって眼から鱗でした。まさに読む時によけいな予断を持ちまくっていた私。「この作者ってこんなイメージ」とか。「あらすじだけ見るとおもしろくなさそう」、「Amazonの評価が低かったな」など。いつもそう思っているわけではないのだけど、知らず知らずそんな風に思うこともしばしば。恥ずかしいことだと思いますが。
今の時代は特に、手に取る前から情報に取り囲まれて、その情報の出所も正しさもわからないまま振り回されているのほんと煩しすぎるな・・・とあらためて思った次第です。
---
ここ最近、家にいるときは辞書を片手に、わからない言葉はそのままにしないように心がけるようにしました。(スマホでは探さない)
できる範囲でメモを取るようにも。
ゆっくりじっくり。読書の秋・・をすぎて、冬がやってきます。
いいなと思ったら応援しよう!
サポート、フォロー、コメント、すべて嬉しいです。サポートは、わがやのねこのごはんにさせてください!