やって良かった授業と新たな気付き
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後期に入ってからはスピルバーグ作品を多くと取り上げたのは、すべてはフェイブルマンズを観て欲しかったから。
結果的に、生徒たちに刺さって良かった。
この映画は、ヘラルド(使者)を多く活用した映画で脚本術の基本をなぞっている。
それは、スピルバーグ監督の今までの作風とは明らかに違うのよね。
もちろんヘラルドは使うけど、普段は意図的に目立たないようにしている。
スピルバーグ監督のエンタメよりの作品はテーマパークに近くて、映画館の席についたら「シートベルトを締めて」とジェットコースターのように映画の世界に連れていかれる。
しかし、フェイブルマンズは常に俯瞰。これは自伝映画だからではない。
気付きと予兆の映画、つまりヘラルドの映画だから。
理性と願望の間に揺れるクリエイターの物語。
あなたの前に現れたのはヘラルドなのだとスピルバーグ監督が教えてくれる映画なのだ。
「はじめて、この道を志した時を思い出した」
と生徒が言っていたが、まさに「その言葉が聞きたかった!」と思う。というより叫んでしまった。
映画は好みがはっきり出るので、普段は誰彼構わずオススメすることはないが、個人的にnoteでは真帆 沁さんには観てもらいたいなと思った。
いや、もちろん、この記事を読んでいる人すべてに観て欲しい映画。
クリエイターではなくても、あなたの願望のヘラルドを見逃さないために。