ジョーズバケーション 真面目なサメ映画
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サメ映画と言うと、ネタっぽいイメージのほうが先行しがちだが、極めて真っ当なパニック映画。
ジェイリンとカイルの夫婦は、ベトナムにバカンスに来ていた。流産し落ち込んでいたジェイリンを気遣い、カイルが旅行をプレゼントしたのだ。水上コテージで穏やかな時間が流れるが、ジェイリンの心の傷はまだ癒えてはいなかった。その夜、巨大な嵐が海岸を襲う。深く眠りについていたふたりが気付いた時には、浜辺に戻ることは不可能だった。そして、荒れ狂う波にのまれ、コテージは海に投げ出されてしまう。嵐が過ぎ去った頃には、半壊したコテージはかなり沖まで流されていた。周囲を見渡しても陸地が見えない。ふたりは互いに励まし合うが、救助は一向に現れない。そして、怪我をしたカイルの傷口から血が溢れ、海に流れ出ていた―。
あのね。この映画、☆2・5とか全然おかしいよ。
予算的な部分で仕方ない部分はあるけど、そこはマイナス評価にはならんよ。
海上では、ほぼ俳優さんの二人芝居になるけど安っぽさはなかったし十分恐怖は伝わった。
ただね。ジェイリンとカイルは何も悪くないし落ち度もないのに酷い目にあうのは可哀そうだなと。
2人の苦悩と愛で感情移入してしまっただけに、辛かった。
そういう意味ではサメ映画特有の「なんか知らんがいっぱい〇ぬ」みたいなものはなかったのかと思う。
フィクションの中の理不尽な死は、ある種のカタルシスがある。
スリル、ホラー、パニックを期待して観た人は肩透かしを食らったと思うかもしれないが、こういうじっくり火で炙られる厭な感じも評価されて欲しい。