女王陛下のお気に入り 女性が突き飛ばされる時代
大傑作だけど、あと数日でアマプラから消えるのでご注意。
第91回アカデミー賞主演女優賞受賞!女王の寵愛を奪い合う二人の女。豪華絢爛な王室に、愛と野望が渦巻く禁断の宮廷ドラマ!アン女王を意のままに操り、絶大なる権力を握る女官長のレディ・サラ。そこにサラの従妹で上流階級から没落したアビゲイルがやってきて、召使として働くことになったのだが・・・
大女優オリヴィア・コールマン主演。女官長のサラはレイチェル・ワイズ、アビゲイルはエマ・ストーンという上手い人しか出てこない映画。
宮廷の権力争いが主流でドロドロはしているが、どこか哀しい。
この時代は女性の地位は低く人間扱いされていない。
冒頭アビゲイル馬車から降りる際、理由もなく汚物まみれの泥水に突き飛ばされるて這いつくばる。
現代でも、ぶつかりおじさんが問題になっているが、この時代は薄ら笑いを浮かべながら男性が突き飛ばす。
そういう時代だからこそ女性は生き延びるために、様々な手を使うのだが、とても責める気になれない。
一見、無能そうに見えるアン女王は17回も妊娠し、死産、流産を繰り返し
子供はいない。
深い孤独の中でも国を思う気持ちもある。
時にわがままで子供のように振る舞うが、嫌いにはなれない。
むしろ可愛げのある魅力的な人間に見えるのはオリヴィア・コールマンの演技の賜物であろう。
いや、もう絶対観て欲しい映画なので、この連休中にぜひぜひ。