
清く正しく生きていても弱ければ食い物にされる!搾取されないための心構え。
社会の闇をこれでもかと
描く漫画。
クライアントさんからたまに「藤本さんのおすすめ漫画を教えてください!」と聞かれることがあります。
おすすめの漫画はたくさんあるのですが、最近読んで面白かったのは「九条の大罪」。
作者は、闇金ウシジマくんでおなじみの真鍋昌平先生で、どんな依頼も引き受ける弁護士九条の活躍を描いた作品です。
主人公の九条は、反社絡みの弁護依頼も頻繁に引き受けるため、裏では悪徳弁護士と呼ばれています。
しかし、報酬は一律33万円で、彼はお金のためにやっているというわけではないようです。
なぜ彼がどんな弁護依頼も引き受けるのか、その真実はまだ明らかにされていないので、きっとこれからの展開で解明されていくのでしょう。
九条の大罪も、ウシジマくんに引き続き、半グレやヤ○ザが頻繁に登場します。
しかも、真鍋先生が実際にその界隈の人たちに取材をして、その話を元にしているらしいので、「え…これ実話かもしれんの…??」とドン引くような描写も結構出てきます。
ちなみに真鍋先生は取材中、一人のヤクザをブチ切れさせたらしいので、かなり踏み込んだところまで質問しているのだなと思いました。
なので、設定が異様すぎるほどリアルだし、話の展開も一筋縄ではいかないんですよね。
内容もかなり深い部分が多いので、チェンソーマン以来、久しぶりに全巻揃えたいなと思う漫画に出会いました。
食い物にされてしまう
人間の特徴とは?
ウシジマくんと九条の大罪に共通する読者への訴えかけは色々あるのですが、その中でも「弱者は食い物にされる」というテーマは一貫しているんですよね。
真鍋先生の漫画は、ほかの作品のように、弱い人たちが救われる展開にはほとんどならないです。
搾取されたり虐げられたりして、悲惨な結末を迎えることが大半です。
なので、読んでいてゾッとする展開やいたたまれない気持ちになる場面もかなり多いのですが、真鍋先生の漫画は「強くないといけない」という気持ちにさせてくれるので、僕にとっては自分への戒めになる部分も多いです。
「じゃあ、弱いってどういうことなんだろう?」と考えたとき、次のような答えが浮かびました。
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