発達障害のある子どもの未来のために今できること【自己紹介】
はじめに：私がこのnoteを書く理由
初めまして。私は就労支援施設で勤務し、発達障害のある方々の就職支援を行ってきました。
今でこそ「発達障害」という言葉が広く知られるようになりましたが、私が支援を始めた当初は「やる気の問題」と片付けられることが多く、社会や企業では「困った人」として扱われてしまう現実がありました。
施設で支援をしていると、幼少期から「理解されないつらさ」を抱えている方が多くいました。彼らの多くは、社会に適応しようと努力する中で心のバランスを崩してしまったり、誤学習やフラッシュバックに苦しみ、一歩を踏み出すことに大きな不安を感じていました。
支援してきた人たちのことを思うと、「なぜ幼少期に適切な対応がなされなかったのか」と考えずにはいられません。
また、「幼少期から周囲の一欠片の理解と合理的配慮があれば、もっと違う未来があったのではないか」と痛感することが多々ありました。
発達障害のある子を持つ親の不安とは？
このnoteを読んでくださっている方は、
発達障害のあるお子さんを持つご両親
発達障害を抱えたご本人
が多いのではないでしょうか。
「将来、仕事に就くことができるのか」「どんな仕事が向いているのか」「自立できるのか」
「何歳から、どんな準備をしておけばいいのか」「働くためには、どんなスキルが必要なのか」
そんな疑問や不安を抱えている方が多いと思います。
また、「発達障害のある子が、自分らしく働き続けるために、今からできることを知りたい」と考えている方もいるでしょう。
今からできる準備と学び
発達障害がある方の就職支援に関わってきた経験をもとに、以下のような情報を発信していきます。
発達障害についての基礎知識
発達特性の理解
年代別の準備（この年代にこれができないとダメ！というものではなく、あくまで目安）
社会で求められるスキル
社会で求められるスキルとは？
発達障害があるなしに関わらず、社会で求められるスキルは共通しています。
具体的には、以下のようなスキルを意識して伸ばしていくことが重要です。
報連相（報告・連絡・相談）の習慣を身につける
時間管理のスキルを高める（スケジュールアプリやタイマーを活用する）
特性を説明できるようにする（困ったときの対処法を言葉にする）
他者と協力する力を養う（グループ活動や共同作業を経験する）
柔軟に対応する力をつける（決まったパターン以外の選択肢を考えるクセをつける）
これらのスキルを、日常生活や学校生活の中で少しずつ意識して取り入れることで、将来の選択肢を広げることができます。
実績から見る支援の可能性
私は、定員20名の就労支援施設で支援を行い、
毎年10名以上、多いときは20名以上の方の就職をサポート（一般雇用・障害者雇用・A型雇用含む）
他の支援員から「就職は難しい」と言われていた方の進路を決定するサポート
を行ってきました。
また、様々な支援機関から利用者さんを紹介される中で、
「他の支援機関では就職が難しいと思っていた方々」
が新たな道を見つけ、前向きに社会へ踏み出す姿をたくさん見てきました。
未来のために今からできる3ステップ
私は「発達障害のある子が、自分らしく働き続けるために、今できること」をテーマに情報をお届けします。
将来に向けて、まずは以下の3つのステップを考えることが大切です。
① 自分はどんなことが得意なのか？
何をしていると楽しいと感じるのか？
人より少し得意なことは何か？
② どんな状態が得意で心地よいのか？
静かな環境が好きか？にぎやかな場所が好きか？
1人で作業する方がいいのか？チームで動く方が得意か？
③ 自分が絶対に嫌だと思うことは何か？
どんな環境だとストレスを感じやすいか？
どんな作業やルールが負担になるか？
これらを早い段階で整理しておくことで、将来の仕事選びや環境の調整がしやすくなります。
発達障害があるからといって、将来の選択肢が狭まるわけではありません。
今からできる準備をコツコツ進めることで、より良い未来を作っていくことができます。
今後も、実際の就職支援の現場から得た知識や経験をもとに、具体的な情報を発信していきます。
※本記事の内容は一般的な情報と専門知識を織り交ぜて発信しています。今後の政治情勢や制度の改変等によって変更される可能性があります。最新の情報については厚生労働省などの公的ページの参照やかかりつけ主治医の先生へご相談ください。また、記事内の例は一般的なケースを基にした架空のものであり、特定の個人を示すものではありません。