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ときめきを思い出すには【パラダイスキス】【映画】

YouTubeのおすすめにYUIの「パラダイスキス」が流れてきた。
北川景子・向井理が主演の映画主題歌。

最初の一音を聞いた瞬間に、当時の感情がぶわーーって溢れてきて、懐かしくて、「ああ、まだ私ってこんな気持ちになれるんだ…」って思った。

アマゾンプライムでレンタルした。

2011年公開の映画『Paradise Kiss』

この映画と出会ったきっかけはもう思い出せない。昔っからインドアだった私のことだから、きっとお得意のネットサーフィンだったんだろう。

昔から外でみんなと遊ぶより家でゆっくりする方が好きで、夏休みもどこかに出かけず、ひたすらYouTubeを観てた。そんななかで出会った映画。

当時はスマホで見る手段なんてなくて、違法アップロードで見た。

中学生の私にとって、映画は滅多に触れられないコンテンツで、ガビガビ画質に目を凝らして、体の芯がじわっと温まるときめきを感じたことを覚えている。

宝物を扱うみたいに大切に1回目を観た。

その感情を信じられないほどの再現性で、思い出した。

コンテンツってそれを見た状況によって評価が180度変わったりする。初めて見たのがいまだったら多分あんまり印象に残ってなかっただろうし、何なら「おもんない映画」認定していたかもしれない。

簡単には手に入れられなかったときめきを、悪環境で必死になって接種したからこそ宝物になったのは間違いなくある。

あの時の北川景子って本当に可愛かったし、向井理は軽率にイケメンって言えないくらいカッコよかったし、まだ顎クイなんていう言葉がない時代にあのキスする時に顎持ち上げる動作いいな、なんて思ってたな。

サウンドトラックを聴くだけで心満たされて、毎晩パラキスの夢を見て、映画のことを思い出すと何でも頑張れる感情。

私ってまだこんな感情を思い出せたんだなって、自分自身に驚きつつも嬉しかった。

大切にしたい。

映画.comより引用

なんか10代で出会ったコンテンツって何歳になってもその時の感情を生々しく思い出せるよなって思う。私にとって10代はとても大きい。

私が作り出したものも、いつか誰かにとってそんな宝物になったらいいなって思ってみたり。

何はともあれYouTubeで曲を再生した瞬間、私はあの時の感情にお金を払いたくなった。たったの400円だけど、ありがとう。

かつての私はこの映画で間違いなく価値ある体験をさせてもらったし、いまでもこの気持ちを味わえるのはパラダイスキスだけだと思う。

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