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#24 そのストレス解消法、合ってますか?
ストレスが溜まったとき、
どうやって解消してますか?
好きな音楽を聴く、買いものなど、
いろんな解消法がありますよね。
つい甘いものをドカ食いしたり、我慢してたお酒を飲んでしまうこともあると思います。
ストレスが溜まったときほど
誘惑に負けやすくなって、
あとあと「やってしまった……」と
後ろめたくなることをしてしまいがちです。
でもこれは「意志の強さ」の問題ではなく、
私たちの脳がそう仕向けています。
つい誘惑に負けてしまう理由
ストレスが溜まってたり、落ちこんだときって、
「もういいや、どうにでもなれ」
と思いやすいですよね。
これは、
脳が気分を安定させようとするためです。
ストレスを感じると、
脳の「報酬系」と呼ばれる部位が活性化して、
私たちに気晴らしをさせようとします。
すると、いつも我慢してるもの、
良くないとわかってるものを、
欲しくなるように仕向けるのです。
このとき放出されるのがドーパミン。
ドーパミンが脳内で、
「チョコ食べたら気分が晴れるよ!」
「お酒飲んだら楽しくなるよ!」
と信号を送ります。
しかしこのドーパミンは、
「欲しい」という気持ちは強くしても、
手に入れたときの満足感は与えてくれません。
ドカ食いや、たくさん買いものをしたあと、
「いくら食べても満足できない」
「いくら買っても満たされない」
と感じてしまうのは、そのためです。
効果がある解消法は後回しになる
本当に効果があるストレス解消法もあります。
例えば、次の4つです。
✔︎ 運動をする
✔︎ 読書や音楽を楽しむ
✔︎ マッサージを受ける
✔︎ 瞑想やヨガをする
これらは、幸せホルモン「セロトニン」、
気分をよくするホルモン「オキシトシン」などを活性化させるため、ドーパミンと違って
満足感を得られます。
でもストレスを感じたとき、
「瞑想したい!」とはあまり思わないですよね。
本当に効果のある解消法は、
ドーパミンが出たときのように
「これが欲しい」と思わないので、
効果にはっきりと気づきにくいのです。
一方で、甘いものやタバコ、お酒などは
ドーパミンが大量に出て、
「欲しい!」と感じます。
そのため、本当に効果のある解消法よりも、
良くないと分かってるものを
優先してしまいます。
「ドーパミンのせいかも?」と考えてみる
ある経済調査では、
「お金の心配をしてる人は、不安や憂うつを
紛らわせるために買いものをしてしまう」
という結果が出ています。
不安なとき、ドーパミンの信号に素直に従うと、
「後悔すると分かってること」
を積極的にしてしまうのです。
もし、ストレスが溜まったときに
「甘いものが無性に欲しい!」
「めちゃめちゃ買い物したい!」
などと思ったら、
「ドーパミンのせいかも?」
と考えてみてください。
客観視することで、欲求が収まりやすくなりますし、本当に効果のあるストレス解消法を
選びやすくなります。
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この記事はこちらの本を参考にしました↓
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