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"人を彩るものづくり"と"脱炭素"の両立。Hameeが描く新たな未来

こんにちは!人事広報部note編集担当の高倉です!
 
ほとんどの方がご存知ないかもしれないのですが、実はHameeは今年5月に企業理念をアップデートしました。それがこちらになります!

Hameeの新企業理念

と言われても、「はて、どこが変わったんだっけ?」ってなっちゃいますよね!

いろいろな細かい変更点はあるのですが、今回は大きなアップデートポイントが一つあります。それは「脱炭素」という言葉が加わり、全社として脱炭素に取り組むことを表明している点です。

なぜ今Hameeとして脱炭素に取り組むのか。そして具体的にはどんなことに取り組んでいるのか。今回はその点にフォーカスしてお話したいと思います。

未来も選んでもらえるブランドであるために

最初に脱炭素に取り組む背景について、先日社内で開催した全社キックオフミーティング(全社集会)で現会長 樋口が発表した内容をご紹介します。

「Hameeは少し前にミッションを『By your side「じぶん」のそばに「らしさ」という相棒を。』にアップデートしました。いつもお客さまのそばにいて、自分らしさをつくっていく・お届けしていく、そういったビジネスをしていこうと発表しました。

でも、それだけではお客さまの隣に居続けられないのではないか?と思うようになりました。

世界各地で気候変動がみられる現代に、私たちはプラスチック材料を今でもたくさん使いながら相棒(プロダクト)づくりをしています。

でも今以上にもっと気候変動が激しくなると、自分らしくオシャレをしたり、化粧をしたり、ゲームを楽しんだり。自分らしくあることを我慢して生きなきゃいけない時がくるかもしれない。

そうするとHameeのプロダクトは手放され相棒で居続けられない。By your sideも実現できない。そう思いました。

だからこそ5年先・10年先。これからもずっとお客さまに選んでもらえるプロダクトであるために、隣で相棒として居続けられるように、脱炭素に挑戦していきます。

でも、急に脱炭素を全力でやりすぎると、今度は肝心の人を彩るものづくりができなくなってしまいます。

なので、まずは少し舵を切るだけ。本当に小さな小さな一歩です。
会社で一歩、事業部で一歩、部署で一歩、個人で一歩、できることからやっていきましょう!」

2024年5月10日 Hamee全社Kick Off MTG発表より

このような考えから全社として脱炭素への挑戦を決め、今回企業理念をアップデートしました。

天然石のように美しい。新たなプラリサイクル

では、具体的にどんな脱炭素の取り組みをしているのか。いくつかご紹介します。

①ParallelPlastics(パラレルプラスティックス)
URL:https://www.parallelplastics.net/

毎年多くのスマホケースを生産するHameeでは、売れ残ったまま倉庫に眠る滞留在庫が課題となっていました。これらの有効活用さらにはグループ会社が提供する受注管理・在庫管理システムのユーザーの不要なプラスチック有効活用を目的に、約2年の準備期間を経て2023年5月に始まったのが「ParallelPlastics」です。

色や組成の違うプラスチックを混ぜて、天然石のような美しい模様のプロダクトにリサイクルする新しい形のプラスチックリサイクルサービスで、エネルギーやコストを節約した取り組みである点が特長です。

色や組成の違うプラスチックを混ぜることで、美しい模様ができる

一般的なマテリアルリサイクル(廃プラスチックから新たなプラスチック製品を作る方法)では、回収したプラスチックを分別・洗浄して一度ペレットというプラスチック原料に戻してから、これにバージン材を足すことで強度を補完して再利用します。

一方、「ParallelPlastics」はペレット化の工程を省き、バージン材も一切加えません。組成の異なるプラスチックを溶かして混ぜ合わせるだけ。リサイクルプラスチック純度100%なので、コストやエネルギーの削減だけでなく、より簡単にリサイクルできます。

現在、ジュエリーブランド スタージュエリー(STAR JEWELRY)様、育児用品メーカーピジョン様などとのコラボも進んでいます。

スタージュエリー(STAR JEWELRY)様とコラボしてつくったトレー

②再生プラスチック取引所
URL:https://exchange.parallelplastics.net/

再生プラスチック材の取引を目的としたECサイト

「ParallelPlastics(パラレルプラスティックス)」を展開する中で見えてきた課題が再生プラスチック材の入手の難しさです。

近年、グローバル企業を中心に再生プラスチック材を活用するケースが増えてきました。しかし、その原料となるプラスチック製品の廃棄・保管情報は公になっていないため、必要な時に希望の素材や色味の再生プラスチック材を探し出すのが難しい現状です。

その一方で、まだ使い道があるにも関わらず、有効活用の方法が見つからずに燃料として燃やされるプラスチックがたくさんあります。

このような背景から、行き場のないプラスチック製品を抱える企業、それを必要とする製造企業、この両者の需要と供給をつなげて国内のプラスチック循環を加速させるために、企業間での再生プラスチック材の取引を目的としたECサイト「再生プラスチック取引所」をオープンしました。

③バイオベースTPUを使用した地球環境に優しいスマホケース

バイオベースTPUを採用した高品質クリアケース「HIGHER(ハイアー)」

Hameeの自社ブランドである高品質クリアケース「HIGHER(ハイアー)」から、バイオベースTPUを使用した、地球環境にやさしいハイブリットスマホケースを発売しました。

バイオベースTPUとは、石油由来原料に代わり、トウモロコシ、サトウキビなどの再生可能な原料を由来に作られたプラスチック素材です。
従来の石油由来原料のTPUと同等の優れた反発性・弾性・強度・耐摩耗性・幅広い温度域での長期安定性を有している点が特長です。

スマホケースには、耐衝撃性・耐熱性・化学薬品への耐性・摩耗の防止などが必要なので、それらを持ち合わせた素材となっています。

バイオベース53%含有TPUを採用することで、従来のHIGHER製品と比較してCO2の削減に貢献。バイオベースTPUは、他にもシューズ・スポーツ用品・家電・ウォッチバンド・家具・オフィス用品など、サスティナビリティを考えた様々な製品での使用が期待されている素材です。

④社内勉強会

RICEメディアのトムさんを講師にお招きし、脱炭素セミナーを開催

前回noteでご紹介した全社出社日では、RICEメディアトムさんをお招きして、脱炭素の社内勉強会を開催しました。

商品の製造・輸送の過程の中で、どんなふうにCO2が発生し、そこにどんな課題があるのか。それに対してどのような改善アクションができそうか。会長や社長も一緒に参加しながら、全員で幅広いアイデアを出し合いました。

グループワークの様子

脱炭素へのチャレンジが企業理念に組み込まれたとはいえ、どうしても日々の業務で忙しいとその意識は薄れてしまいます。なので、こういった勉強会・ワークショップなど、定期的に脱炭素について考えたり話し合ったりする機会は今後も設けていきたいと考えています。

よりよい未来のために、小さな一歩を。

Hameeは年間300万個以上のスマホケースを販売しており、現在でも多くのプラスチック材料を使用しています。だからこそ、小さくても一人一人が行動を起こせば、できることはたくさんあるはず。

今から「人を彩るものづくり」と「脱炭素」の両方に挑戦することで、皆さまとともにより良い未来をつくっていきたいと考えています。そして、その先にあるパーパス「クリエイティブ魂に火をつける」の実現を目指していきます。

ものづくりと脱炭素、今後は両面でHameeの活動にご期待ください。一緒により良い未来を作り上げていきましょう。

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