事業計画を作る意義

　個人でも経営者でも、業績を上げることが重要です。目の前の売上に追われて、とにかく宣伝を頑張って、注文が入ったら全力を尽くして、次のための営業に走って、と仕事に追われがちなもの。
　ただ、本当に売上を伸ばしたいのであれば、やみくもに売上を追うのではなく、しっかりと計画を立てて振り返りを行うことが大切です。
　ということで、今回のテーマは事業計画を作る意義、です。

１．目標が明確になると振り返りが容易になる

　目標がなければ、反省しようがありません。例えば、個人で副業を行っているとして、
・ブログが先週は１０いいね！がついた
・1件注文もらった
と、しましょう。これは、十分ですか？それとも不十分ですか？

　判断は人によってわかれます。もっと正確にいうと目標によってわかれます。
　注文1件を目標にしている人は目標達成ですが、2件だと目標未達成なので、「なぜ、目標を達成できなかったのか？」という振り返りが必要になります。

　このように、目標を立てることで、振り返る必要性に気づくことができます。

２．失敗の「疑似体験」により、成長できる

　失敗の「疑似体験」こそ、振り返りの効果です。「人は失敗から学ぶ」とよく言われます。皆さんも、
・営業先を激怒させて取引停止させた経験から、交渉術を学んだ
・重大な発注ミスを犯してから、ミスを防ぐ手順を確立させた
などの経験があると思います。

　ただ、通常の仕事をしていると、大きな失敗はそこまで起きないものです。ここで、計画を立てると、失敗の「疑似体験」ができます。
　例えば、注文を月に5件取る予定が、3件しか取れなかったとします。これは、「失敗」です。ここから、

・なぜ3件しか取れなかったのか？
・2件取れなかった原因は何か？
・どう改善すれば5件を達成できるのか？

と、真剣に考えることができます。これは、目標に対する「振り返り」ですが、「振り返り＝失敗の疑似体験からの学び」なのですね

３．自分の頭を整理できる

　これは「書き出す」効果です（手書きでなく、スマホ・PCでも可）。書いてみると、いろいろと頭の中を整理できるものです。
　
　例えば、個人の副業で月の注文5件を取ろうとすると、
・週に1件取らないといけない
・そういえば、ブログのいいね、する人が注文をくれる
・分析すると、いいねの1%が注文している
・つまり、週に１００いいねを取らないといけない。
・ブログ1本につき平均２０いいねだから、ブログは週5本は書かないと
・そうなると、ブログも１本２０いいねが目標になる
・２０いいねを取るブログは、過去のブログを見ると・・・
・あと、他にも宣伝手段があるかも？ツイッターとか、インスタとか？
・でも、やり方がわからないから、初心者向けの始め方を検索して勉強しよう

と、書き出すことで、どんどん目標が具体化されていきますし、実現のための新しいアイディアを出すことができます。書くことで頭を整理され、発想も活性化されるのです。
　また、書いて記録に残すことで、「なぜ、この目標なのか？」を振り返ることができます。人間はすぐ忘れるもの、記憶にとどめる効果も大切です。