【横浜DeNA】首位独走から一転、まさかの4連敗で崖っぷち…原因は?
4月を16勝7敗で終え首位独走していたDeNAだが、5月に入ってまさかの4連敗(継続中)で、とうとう阪神に並ばれてしまった。
何故いきなり調子が悪くなってしまったのか、調べてみると先発陣の総崩れにあった。
先発防御率が2倍以上に悪化
DeNAの3・4月の先発防御率は2.65でリーグトップの成績だった。
この先発の安定感がチームを首位に押し上げ、先発が抑えている間に打線が点を取って勝つパターンが出来ていた。
しかし5月(5/13終了時点)の先発防御率は6.29にまで上がっていて、リーグワーストを独走している。
3・4月から2倍以上悪化しており、明らかに先発が不調に陥っている。
こうなると序盤で大量失点してしまうため、試合は圧倒的に劣勢の状態になって、いくらリリーフや打線が奮起しても追いつけない。
ちなみに得点数を見ると、3・4月は1試合平均3.52点だったのに対して、5月は4.67点なので、多少波はあっても善戦してると言える。
なので先発の成績が悪化したことが連敗の原因だ。
先発の成績が悪化した理由
先発の成績が悪化した理由について、詳しく調べてみた。
先発の成績がはっきりと悪くなったのは5/5の試合以降なので、この試合の前後6試合の先発の成績をまとめてみた。
すると一目瞭然の結果となった。
これが5/5より前の先発の成績だ。
6試合で防御率1点台に抑えており、被安打・与四球が少なく奪三振も稼げている。
悪かった点を挙げると、4/29の大貫の投球内容と5/4の石田の被安打の多さぐらいだ。
ただ全体でこれだけ安定していれば、文句なしの仕事と言える。
そしてターニングポイントとなった5/5以降の先発の成績がこれだ。
一言でいえば、ひどい惨状だ。
防御率は9点台まで悪化し、4/28~5/4より良い日は1つもない。
これでは負けて当然と言えるほどで、むしろ5/6に勝てたことが驚きだ。
(5/6は打線が17得点を挙げて勝利)
そしてここまで防御率が悪化した原因を見ると、被安打数の悪化が大きく影響している。
表で赤字で示している通り、防御率・WHIP・被安打率の成績が大幅悪化していて、逆に奪三振率・与四球率はそこまで悪くない。
個別だと5/6の濵口や5/13のガゼルマンの与四球率が高いが、全体ではそこまで悪くないので、全体の敗因はやはり被安打率の影響が大きい。
この被安打率も3・4月は6.81だったが、5月は14.70になっているので、2倍以上悪化している。つまり2倍以上打たれているということだ。
被安打率が2倍以上悪化している具体的な理由は分からないが、実際に打たれている様子を見るとこれらが考えられそうだ。
変化球を狙い撃ちされている
高めを狙い撃ちされている
守備シフトの逆を突かれている
単純に運が悪い
今永・東・バウアーなどに言えるが、彼らは直球に球威があり、良い時は直球で抑えることができるのが強みだ。
しかしそういう投手だからこそ、変化球が甘ければその変化球に絞られやすくなる。
この連敗中も今永のスライダー、東のツーシーム、バウアーのチェンジアップがよく打たれていて被打率が悪い。
相手チームも投手の何が良くて何が悪いかを研究してくるし、特に首位を走るチームなら猶更だ。
配球パターンを工夫するなり、変化球のキレや精度を磨くなりして、対策をすべきだろう。
高めについても変化球と同様で、甘く入った球を狙い撃ちされる傾向が強い。
バウアーが新潟で登板したときはまさに高めを狙い撃ちされたパターンで、甘く入った変化球を狙われてしまった。
マウンドの傾斜や固さに慣れてないことも影響していたと思うが、どの球場だとしても高さを間違えれば打たれやすくなるため、今後は改善しなければならない。
守備シフトの逆を突かれたりコースヒットになる場面も多く、これは正直、運の要素が強いと思うが、被安打数が増えている要因の1つだ。
かといって、守備シフトを変えたり打たせる方向を変えるよう意識すると、今度は逆に変えたことでコースヒットが増える可能性もあるので、一概に直すべきとは言いづらい。
3・4月に勝てたのは運の要素もあったと思うので、こればかりはどうしようもないだろう。
ただ対策としては、相手のデータを頭に入れて、特徴に合わせた投球や守備をして、暴投やエラーなどミスを減らしていくことが重要だ。
ファンができること
最後に、我々ファンができることも伝えておきたい。
3・4月が好調だったことで、5月に入ってこれだけ悪い状態が続いたことで、ストレスが溜まっているファンも多いだろう。
しかしそのストレスの捌け口として1人の選手を吊るしあげたり、敗因として叩くことに何もメリットはない。
選手もSNSなどを通じてそうした内容を見ることがあるし、球場でファンから直接言われることもあるだろう。
ただ、選手たちは目の前のことに全力で取り組むしかないし、そのためには他にストレスや不安要素はできるだけ排除し、試合に集中させるべきだ。
ストレスが溜まって、つい書いたり言ってしまうことがあるのは、人間なので仕方ない。
しかしそれを書く前、言う前に、それで選手に悪影響が出ないかを考えることができれば、思い留まることにも繋がるだろう。
ストレスが溜まったら、いったん野球観戦から離れるのも一つの手だ。
ストレスは吐き出すよりも、忘れる方が精神安定に繋がる。
応援してるからこそ、ファンも常に応援できるようにストレスコントロールができるようになった方が、双方に良い影響になるだろう。
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