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柿の葉寿司:食べ物で心を健康に

 新幹線のホームや飛行場に行くとついつい買ってしまう食べ物がある。それが今回の主役、柿の葉寿司だ。
 我が家では小さい頃から、旅行に行く時いつも柿の葉寿司を買って食べていた。
 その影響だろう、いまだに新幹線のホームや飛行場に行った時は必ず柿の葉寿司が食べたくなるのだ。しかし、私が柿の葉寿司が食べたくなるのは、昔の思い出があるからだけではない。柿の葉寿司の具材が、しめ鯖とサーモンという好きな寿司ネタで構成されているからでもある。

 しかし、自分で柿の葉寿司を買うようになって気がついたのは、他の食べ物よりも高くついてしまうということだ。それでもなお、よっぽどの金欠でない限り、私は柿の葉寿司を買い続けてしまう。

 日頃はできるだけ安いものを選ぼうとする私が、なぜここで奮発してしまうのか。そこには、特別な気持ちが絡んでいる。出張であれば自分へのご褒美、旅行であれば旅行スタートの合図という大義名分を持って、柿の葉寿司を満足げに食べるのだ。

 そう考えてみると、私は柿の葉寿司で気持ちの切り替えをしていたようだ。

 私自身、気持ちの切り替えはあまり得意ではない方なのだが、食べ物で気持ちを切り替えることは効果的に思える。悪い例を挙げると、ストレスによる爆食もそうなのだろう。他にも、コーヒーを飲んでリラックスができる、地元の料理を食べて安心できる、ポテトを食べてストレス解消できる、と食べ物によって心は影響を受けている。

 しかし、日頃そうやって考えながら食べ物を食すということをあまりしていない。いつもこういう気分の時はこれを食べているなあなんて、後から思っている。

 本当はその逆であるべきなのではないだろうか。食べ物による効果を高めようとするならば。

 寝る前に今からぐっすり寝たら明日の朝には疲れが取れている、と自分に言い聞かせることで、翌朝の疲れは本当によくとれるようになると聞いたことがある。それならば、これを食べるとリラックスできる、心がリフレッシュできる、と言い聞かせてから食べた方がその効果は大きくなるのかもしれない。

 もう少し、自分と食について見つめてみよう。

 まずは、どんな時にどんな物を食べてどんな気分になるのか、というところから。よく考えてみれば、自分の心を健康にしてくれる食べ物がみつかるかもしれない。

 

 

 

 

 
 

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