不安をやわらげるセルフレスキューNO.3~「セルフタッチ」~
今日は「不安をやわらげるセルフレスキュー」第3弾として、自分をいたわる「セルフタッチ」について、ご紹介いたします。
メンタルケアに携わる療法士として「自ら癒す力を培う」援助をおこなうための方法として共有したいと思います。
不安やストレスを感じている時に皮膚を刺激すると、不安に囚われていた意識が触れられた皮膚の感覚に集中していきます。
また自分で自分に触れるだけでも、情緒の安定や他者との信頼関係に深く関わる「オキシトシン」の分泌が促されることが分かっています。
道具を必要とせず、どこにいてもできるセルフタッチは、行動が制限される災害時などには、特に有効な方法だと言えるでしょう。
「おすすめ図書」ではセルフケアやセルフタッチの方法について詳しく書かれた本を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
ここではその中から2つの方法を抜粋し紹介します。
●落ち込んでいる時には「バタフライ・ハグ」
トラウマ療法の一環として行われており、自分を抱きしめる感覚がる為、他者から抱きしめられたような安心感が得られる。
①両親指を交差させて胸の辺りに置き、鎖骨の下辺りに指が当たるようにする。
②右手、左手、右手の順に、鎖骨の下辺りに交互に1秒間隔で軽く叩く。
③叩きながら、自分を落ち込ませるイヤな出来事について鮮明に思い出す。
④3分ほどやったら終了。
●怒りやイライラを鎮める「フォアヘッド・タッピング」
額への刺激によって、ストレスの原因になっていた思考が脳のワーキングメモリから追い出され、脳も心もクリアに。
①どちらか一方手の5本の指を広げて、自分の額に置く。
②5本の指で1秒ごとに額を軽く叩く
③これを10秒ほど続ける。
出典:「皮膚はいつもあなたを守ってるー不安やストレスを軽くする『セルフタッチ』の力」山口 創(著)
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