指揮者 沖澤のどか スペシャルメッセージ
国内外で活躍著しい指揮者沖澤のどかさんがオーケストラ・アンサンブル金沢と浜松に初登場します。ヨーロッパ在住の沖澤さんにメールでお話を伺いました。
沖澤さんにとって、オーケストラ・アンサンブル金沢はどんなオーケストラでしょうか。
オーケストラ・アンサンブル金沢は家族のようなオーケストラです。大学を卒業してすぐに指揮研究員として1年半、音楽家としてだけではなく、音楽に携わる1人の人間としてたくさんのことをさまざまな角度から学ぶ機会をいただきました。今でも「おかえり!」と迎えてくれる特別なオーケストラです。
チェロの演奏経験もあるそうですが、サン=サーンスの「チェロ協奏曲第1番」はどのような曲だと感じられていますか。
大学生の頃、チェロ弾きの姉のピアノ伴奏をしたり、地元青森の市民オーケストラでオーボエを担当したり、思い出の曲です。ひとつの大きなものを構築していくというよりも、色々なエピソードが途切れることなく巡っていくような、流麗で、軽やかさと物悲しさを併せ持った名曲を鳥羽咲音さんがどのように聴かせてくれるのか楽しみです。
本公演の聴きどころを教えてください。
オーケストラ・アンサンブル金沢の十八番であるプロコフィエフの古典交響曲をはじめ、自主性と柔軟性に富んだこの名室内楽団の持ち味が存分に発揮されるプログラムとなっています。オネゲルの交響曲第4番は実演に触れる機会の少ない曲ですが、それだけに先入観なくオネゲル特有の美しい響きをお楽しみいただけると思います。
指揮者としての理想像を教えてください。
指揮者や演奏の個性よりも、曲の本質的な響きや魅力が際立たせることができる指揮者が理想です。
ヨーロッパと日本を往復するお忙しい日々かと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか。
子育てに追われる日々の中で、むしろ音楽活動をすることでリフレッシュできています。また、公演数を絞ってできるだけ何もしない期間を作るようにしています。
今後、挑戦してみたいことはありますか?
邦人作曲家、女性作曲家の作品をたくさん演奏していきたいです。
音楽以外では、ここ数年まともに運動できていないので、山登りやボルダリングに挑戦してみたいです。
浜松公演へお越しいただけるお客様にメッセージをお願いします。
同じオーケストラと同じ演目を演奏しても、お客様とホールが変わると面白いくらい違った演奏になることがあります。今回、敬愛するオーケストラ・アンサンブル金沢の皆さんと初めて浜松へ伺えることを心から嬉しく思います。ほのかに春の香るようなプログラムを、どうぞお楽しみください!
沖澤のどか指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢
チェロ:鳥羽咲音
2025年3月9日(日) 15:00開演
アクトシティ浜松 中ホール
全席指定 一般¥6,500 学生(24歳以下)¥1,500
文化事業課:℡053-451-1114