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【田舎の子育て】イマドキの中学生は考えてるのね
先日、中学校の総合学習発表会を見に行ってきました。
娘の習い事があったので、途中まで見て帰ってきたのですが、1年生はりんご学習について、2年生は宿泊研修で行った札幌や小樽での経験から感じたことを発表していました。
今の子たちはパワーポイントも使いこなすんですね。たくさんの写真を交えながら、堂々と発表する姿はいつ見ても感心します。自分が中学生のときなんて、できるだけ目立たない方目立たない方へ逃げていたぞ…。
どうやっても目立たないようになんてできない、一人ひとりが主役としての場数を踏めるのは、小規模校のいいところでしょう。人前で堂々と話せることは後々自分のためになります。
さてさて、発表の内容です。
1年生は春から、地元の果樹園さんのりんごの木を借りて、秋の収穫まで定期的にお世話をしていました。経験してみて、果樹農家さんの苦労がわかったそうです。そして、収穫したりんごで浜益名物を作ろうとアイディアを出し合い、試作を重ねたとのこと。
驚きなのは、完成したりんごスイーツを販売まで持っていきたいという勢いです。
りんごを育てました、収穫してスイーツを作りました、美味しかったです、で終わらないんですよ。販売して浜益をPRしたい!そのための宣伝は〇〇で、まずは一般の人に試食してもらって…と道筋まで考えている!
言ってしまえば、どこで製造するか・誰が製造するか・りんごは年中確保できるのか・製造許可申請を通すための準備だとか、資金はどこからとか細かいことがたくさん待ちかまえているのだけれど、それでも実現のためにサポートしたい!と思わせるくらいの熱を感じる発表でした。
続いては2年生。コロナ禍の隙間を縫って無事宿泊研修ができたようです。
浜益と小樽にはお付き合いの歴史があります。陸路ができるまで、浜益の人は船で向かい側にある小樽へ行き来していました。なので出入りする業者さん、行商さんも小樽の人がほとんどだったのです。今でも小樽から来てる業者さんを見かけます。
私が生まれたときにはすでに国道があって、船で出かけるという時代は終わっていましたが、あちこちのお年寄りから小樽の話を聞いていたので、勝手に親近感を持っていました。天気の良い日は海の向こうに小樽が見えますし。
昨年、小樽のフットパスに参加してきたとき、浜益から来たと言うと、小樽の人から見た浜益のことを教えてくれました。浜益と聞いてすぐにピンと来てくれるだけでも嬉しいのに、
「晴れた日には海の向こうに浜益が見えるんだよ」と。
ああ、同じだ。私たちは海を挟んで見つめあっているんだ。と気持ちが温かくなりました。
さてさて、話がずれましたが、2年生は札幌や小樽、いわゆる都市部を歩いてきて、浜益との違いを感じたそうです。
都市部に比べると浜益はお店がない、遊ぶところがない、交通機関が不便などなど。
でも、浜益にも良いところがあるから、人を呼び込みたい!そのためにはどうやって情報発信するかや、どんな年代の人をターゲットにするか、などなどを考えていました。
ほんと最近の子たちって、すごいな。もう全部、サポートして実現させたい!
自分たちのアイディアが実現に向かう経験って、きっとこの先を生きていくための力になってくれると思うんです。
こうなると3年生の発表も見たかったなあ!
頭の中はもう、どうやって実現に向けていくかを考えてます。
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