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共通テスト対策【物理】


出題予想 共通テスト「物理」


予想①日常生活における現象をモデル化して考察する問題

予想②実験を題材にして物理的思考力を問う問題

予想③複数分野の融合問題


過去3年間の出題内容


力学

2023年
力のつり合い
運動の法則
仕事・力学的エネルギー
運動量・力積
円運動、万有引力


2022年
等加速度運動
力のつり合い
運動の法則
仕事・力学的エネルギー
運動量・力積
円運動
万有引力


2021年
等加速度運動
力のつり合い
仕事・力学的エネルギー
運動量・力積

電磁気

2023年
コンデンサー
電流、回路
荷電粒子の電場、磁場内での運動

2022年
電場と電位
電流と磁場
電磁誘導

2021年
電場と電位
コンデンサー
直流回路
電流と磁場
電磁誘導

2023年 気体の状態変化

2022年 気体の状態変化

2021年 気体の状態変化

波動

2023年 音波

2022年 波の性質 光波

2021年 音波 光波

原子

2023年 原子と光

2022年 原子と原子核

2021年 原子と原子核


各範囲ごとの予測・対策


力学
力学の出題の仕方は大きく分けて2種類ある。1つ目は、日常生活における現象や実験を題材にして物理的思考力を問うパターンである。このような場合、「なんとなく」で答えるのではなく、論理的な根拠に基づいて正解を導き出すことが重要である。2つ目は、他分野と融合させて問うパターンである。前回は「原子」の中に等速円運動と万有引力が登場した(図1)。複数分野を融合させるのは、受験生の混乱を誘うのが目的の一つなのだが、それを回避するには各分野の「深い理解」が必要になる。融合問題をひたすら解くのも大事だが、「運動方程式」「仕事と力学的エネルギーの関係」「力積と運動量の関係」「等速円運動」などについて、今一度基礎から確認しておくことが大切である。

引用:独立行政法人 大学入試センター

電磁気
電磁気も力学同様、日常生活における現象や実験を題材にする問題が頻繁に出題されるが、教科書傍用の問題集で十分対応できる難易度であることが多い。しかしそれは「問題が簡単である」ということではなく、電磁気学を「正しく理解していれば解ける」という意味である。例えば、コンデンサーが組み込まれた回路における電子の移動の仕方や、誘導起電力の発生の経緯などについて、人に説明ができるぐらい理解しているだろうか。「公式を用いて解く」のではなく、「流れの中で公式が自然と出てきた」ぐらいの感覚で解けるようになってほしい。


熱は、「気体の状態変化」について問われる場合がほとんどであるし、今回もその可能性が高い。ここで重要なのは、電磁気同様、ただ公式を適用するのではなく「定積変化」「定圧変化」「等温変化」「断熱変化」の特徴を熱力学第1法則から説明できるぐらいの理解度にしておくことである。不十分な場合は、問題を多く解くよりも教科書や参考書を読んで理屈を理解してほしい。

波動
「波の性質」「音波」「光波」が比較的まんべんなく出題される印象である。どの分野も極端に難しい問題は出題されないため、基本に戻って丁寧な学習を心がけることが重要である。

原子
原子は、高校における学習の順番からしても手薄になりがちな分野である。決して難易度の高い問題が出題されるわけではないが、まったく知識がない状態で解くのは危険である。したがって、基本問題だけでも触れておくほうがよいだろう。「力学」でも触れたが、前回は原子と力学の融合問題が出題された。今回も他分野(特に力学・電磁気)との融合問題が出題される可能性は極めて高いため、そのような問題を多く演習しておくことが肝要である。


いま、やるべき対策は?


・公式「だけ」を覚えるのではなく、それぞれの公式の「前後」にまで目を通すこと。具体的には、公式の証明やその公式が適用できる(できない)条件などを知る・理解するなど。

・図をかくことを嫌がらないこと。例えば、スイッチとコンデンサーが組み込まれた電気回路などは状況が次々と変化するため、図をかかずにいると状況が分からなくなる。

・熱、波動、原子は直前まで学習に取り組むこと。力学や電磁気と比べると学習内容が少ないからである。


平均点の推移(過去3年間)


平均点
・2023年 63.39
・2022年 62.36
・2021年 60.68

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