何だったんだろうトルコ語コース
ある日子供の担任の先生から、
「 学校で外国人の子供たちを集めてトルコ語コースを開くことになった 」
と話をされた。私の子供にも参加するようにと。そのコースには近くの他の学校の子供たちも集められた。
「私も参加したい。」半分冗談で、半分本気で先生に言ったら、「子供たちのためのコースなので。」と断られた。
その話があったのは、一年生の新学期の授業が始まってしばらくたってからのことだった。授業はアルファベットの勉強だったので、言葉を教えてもらえるならちょうどよい、助かると思っていたが、内容的には
「・・・・・・。」
しなくてもよいんじゃない?というようなもの。そのため、ある程度大きな子供たちは飽きてしまい参加しなくなったようだ。
学年もバラバラ、トルコ語力もバラバラの子供たちを集めてどのようにコースを進めていくのか計画性があったのかどうか、疑問でした。
私の子供にも何度か「行きたくなかったら行かなくてもいいよ。」と言ったが、子供は「友達に会えるから行きたい。」と逆に積極的に参加していた。勉強ではなく、遊びに行っていたのだ。休んだのは多分病気をした時に1度くらい。
最後の方は映画ばかり見ていたのではないだろうか。「今日何した?」と聞くと、「映画を見た。」と答えていたので。もちろん、そこはトルコ語なのだが、それなら家でテレビを見てても一緒じゃないかと・・・。
そのコースは月曜日~金曜日の15時から17時まであった。3~4ヶ月くらいあったと思う。学校から帰ってくるのが遅くなり、子供も疲れてなかなか宿題がはかどらずに大変だった。
しかし、1月の前期の終わりに担任の先生に言われた。
「あなたの子供は他の子よりも勉強が遅れている」と。
このトルコ語コースは何だったのか。時間ばかり取られて何の役にも立たなかった。トルコ語コースの最終日はどっかのお偉いさんの前で子供達がトルコ語で歌を歌って披露するというのがあったらしい。そしてその後、子供たちには本やおもちゃのプレゼント。こういうのをやっているという、上の人のパフォーマンスに子供達は付き合わされただけのようだった。
このことで分かったことは、言葉がお互い通じ会えなくても「遊びたい!!」という気持ちで積極的に他の国の子供と交流していた自分の子供の柔軟さだった。