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自分が嫌いなこと、自分と仲良くすること
「自分が嫌いだ」という話を、うなずきながら聞く。
相談の仕事をしていると、このシチュエーションは定期的にやってきます。私はこのテーマが好きです。なぜだろう。身近なテーマなのかもしれません。
自分が嫌いというのは、非常に孤独なことです。嫌いな人とこれからの人生を生きていく…そう思うと、げんなりする気持ちになりますね。嫌いな自分が選んだものも、価値がないもののように感じます。自分の選んだ仕事や自宅、服などの持ち物、友人や恋人。
「自分が嫌いだ」は、周りの全てを霞ませます。
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2018年に書かれた、桜林直子さんの記事がすごく好きです。
「わたしも多分にもれず、おとなに褒められた経験はあまりないし、子供の頃からずっと、ハズレくじをひいたような気持ちでいた。自分のこともぜんぜん好きじゃなかった。
それなのに、今こうして図々しく楽しく過ごせているのはどうしてかと振り返ると、今のところの答えは、わたしは自分ととても仲が良かったからではないかな、と思う。」
「自分と仲が良い」というのは、自分を他者として扱うことです。他者として扱うというのは、それだけで優しさを含みます。自分が嫌いな人は、自分のことを大事にするのは難しい時があるけど、その分他者を優先したり、大切にすることが多いように思うから。
私自身も、自分と仲良くすることをずっと実践してきた人間です。私の場合は、小さい頃両親が共働きで帰宅が遅かったり、その後も一人暮らしが長かったりで、さみしくてさみしくて、いつの間にか自分とずっと喋っている状態になったのでした。
よくお客さんにお伝えするのは、「おはよう」から始めませんかということです。
朝起きて、自分の手を見ながら「おはよう」
朝起きて、鏡を見て「おはよう」
慣れてきたら、鏡をみて「あらかわいいね」(ここらへんで、「いや〜!むりぃ」という反応をいただくことが多い。笑)
毎日「おはよう」とか「かわいいね」と声をかけた1年後の自分と、何も声をかけない1年後の自分は、違うのではないかと思うのです。私たちは、あいさつしてくれたり、ほめてくれたりする人を憎めないから。それを私は「自分とつながる」と呼びます。
「ありのままの自分を好きになろう」なんて言いません。ただ、自分と仲良くなるために少し努力してみることを勧める、そんな時もあるという話でした。
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2024年のテーマは、やめるまで楽しむこと。手放すことを恐れず、その瞬間までを楽しめばいい。そんなハマダのこだわり記事はこちらに収めます。
対話のカケラ(マガジン)
ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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