タイ料理屋さんでチャーハンもタイカレーも出てこなかった話
先日、旅先で友人とタイ料理屋さんに入りました。
山梨まで行って、なぜかタイ料理屋。ホテルから近かったこと、お昼にすでにほうとうを食べたこと、なんだか無性にタイ料理が食べたかったことが理由です。
Googleマップで検索して、「17時から営業開始」となっていたそのお店。17時の開店と同時に入ることにしました。
個人営業で、テーブルが3つしかないお店。自宅の延長という感じで、アットホームさが素敵。おかみさんのような女性がニコニコ台所に立っていました。
「2人なんですが、入れますか?」と伺うと、
「ハイ、イイよ!」と答えてくれました。
メニューを見ながら、(エビのすり身揚げを指して)「これ、一つ」と伝えると、「ソレ、今日はナイよ」とのこと。
(チャーハンとタイカレーを指して)「これはどうですか?」と聞くと、「ソレ、ゴハンつくるの時間かかるよ」とのこと。どうやら、ご飯はまだ炊いていない様子。
「じゃあこれは?」「これは?」といろいろ指さしながら、最終的に炒め物とパッタイ(タイの焼きそば)の注文に「いいよ!」とOKをいただきました。
友人が不思議そうに、「17時開店なのに、ご飯炊いてないのかな?」と言いました。
私は得意げに答えました。
以前、語学学校に通っていた時に、クラスメイトのタイ人の女の子が教えてくれたのです。
なるほど〜なんて友人は感心してくれて、2人で出てきたものをムシャムシャ食べました。本当においしかった。
食べ終わってお会計する時に、おかみさんが言いました。
「今日、ホントはオヤスミだよ!」
ええええええええ!!!!
ご飯がないのは、お国柄でもなんでもない。定休日だったのでした。お店に入れたのはおかみさんの優しさだったのです。
「お国柄とか言って、うちらが間違えただけじゃん!」と友人と騒ぎつつ、なんでも文化でまとめようとした自分に反省したのでした。最近こういう反省が多い。
でも、大きな愛をうけとった感じがして、旅の素敵な思い出になりました。タイは愛の国だ(また大きくまとめようとしている)。おかみさん、ありがとうございました。
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ハマダユイ
ソーシャルワーカー12年目。大学教員をやりながら、相談室バオバブで個別相談を受けている。精神疾患にまつわる悩み事、家族のこと、人間関係のこと、仕事のこと…。いろんな人と一緒に作戦会議を開く毎日。
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