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金色の布袋さんがニカッと笑う萬福寺。かいぱんは、むっちりボディで器量良し。

 時を知らせる魚「開梆」。ひらがなで書くと「かいぱん」。一気にゆるキャラみたいになる。かいぱんは木魚の原形。口にくわえている玉は煩悩で、かいぱんを叩いて煩悩を吐き出し、より精進しましょうというもの。お堂の前に吊り下げられて、毎日、法要や食事の時間を報せています。そもそもどうして魚なのかというと、魚は眠っている間も目を閉じないことから「不眠不休で精進しなさい」という思いが込められているとか。

 京都の南、宇治の萬福寺は、中国明朝様式で建てられた黄檗宗のお寺。風が吹き抜ける回廊が気持ちいい。開創は中国の高僧、隠元禅師。インゲン豆やスイカ、レンコン、タケノコは、この隠元禅師が日本に伝えたものです。また、萬福寺といえば金色の布袋さん。布袋さんは七福神の中で、唯一実在した中国の仏僧。本堂前の天王殿で、ニカッと笑っておられます。大きな太鼓腹は、いかにもたくさんの福を与えてくれそうです。

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 萬福寺のかいぱんは、これまで見た中で一番の器量良し。まん丸の目、少し前ならアヒル口と形容していた、めくれあがった上唇、キレイな歯並び。毎日叩かれている悲壮感がまるでない、むっちりボディ。このかいぱん、やはりかなりの人気者らしく、ストラップやてぬぐいなどのグッズが充実。更には御朱印まであるかいぱんは、日本全国を探しても、萬福寺のこの子だけではないだろうか。

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 また、萬福寺は蓮の名所。「にぎりめし」なんていう名前の蓮もある。名前の由来は、種を採取した土地の形状が、おにぎりみたいだったからだとか。どんな花が咲くのか見てみたい。

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