宇多田ヒカルと椎名林檎が私の仕事を支えている
「浪漫と算盤」椎名林檎と宇多田ヒカル
2019年にリリースされた「浪漫と算盤」という曲です。
この曲は椎名林檎と宇多田ヒカルのデュエットも素晴らしいし、
「己の生き方、表現者としての生業」について各所に林檎節が散りばめられた歌詞もとても共感できる、というか私もこうありたいと思いながら聴いています。
今回はこの曲の中で私の考えを変えてくれたあるフレーズについて書きます。
それは曲の歌いだしの以下の歌詞です。
気づいたこと:「仕事=食い扶持」でいい
昨今は「ワークエンゲージメント」という言葉もあり、
働くことに自分なりの意味や楽しみを持たせる、「働きがい」を持つことを求められている時流があります。
私は入社して4年が経ちますが、その中でやりがい、働く意味が持てない自分がいて、なんて未熟なんだろうと思うこともありました。
しかし、この歌詞を読んだときこう思いました。
「あ、椎名林檎でも仕事のこと食い扶持だと思ってるんだ」
仕事とは食い扶持、ただそれだけでいいんだ。
それはすごく肩の力が抜ける発見でした。
「主義を以って利益を成す」働きかたとは
では「食い扶持以上の意味」をもたらすものとは何でしょうか。
椎名林檎はそれを「主義を以って利益を成した場合」と表しました。
それは必ずしも「好きなことをして食べていく」「自分の我を通して儲けを得る」だけではないと思います。
「主義」とは「物の考え方の根幹」です。
自分のアイデアが採用されればうれしいし、ちょっとした気遣いで感謝されたら「やってよかった」と思える。
日々の「働く理由」とはそれでいいのではないでしょうか。
おわりに:「ロマン」と「ソロバン」の間で
この曲のCメロでは、
「浪漫抱えたら 算盤弾いて 両極のど真ん中 狙い撃って」
というフレーズがあります。
「食い扶持だと割り切って粛々とこなすこと」
「時には自分の主義を通すこと」
この間を狙うように、バランスを取りながら続けていくのが仕事なのかなと思います。
浪漫と算盤、ぜひ聴いてみてください。