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あたしの人生、人の役に立つか?5

5.仕事復帰 その2

夫の上司と電話で話した夜、
夫と一緒の部屋で寝る気が
全く起きず、
リビングのあたしのお気に入りの
ソファで寝た。

寝心地は悪くないが、
ソファのベッドの幅が狭いから
「ちょっと肩が痛い、、、。」
と思って朝、目が覚める。

今日も夫は仕事がある日。
きっと今日は無理だろうと
思いつつも、
重い足を一段一段
あげて階段をのぼった。

階段あがって子供部屋が
真正面にある。
左をみると吹き抜けがあり、
その廊下を渡って
寝室に入る。

ガチャ

なんか空気がこもっている。
カーテンを開けて
窓を開ける。
寝室は大きな窓が一つ、
小窓が3つあるから、
全部あけて新鮮な
空気を入れて、
その空気を吸って
すこしほっとする。

振り向いて
ベッドで寝ている
少し夫の顔を見てみる。

「あ、
今日は無理だな。」

と直感で思う。

「朝だで。
はよ起きんと。どうすんの?」
と連呼したい気分もあるが、
無理だと思っているので
言わない。

そっと部屋から出て、
下に降りて、
夫の職場に休むための
電話を入れる。

「おはようございます。
申し訳ありません。
今日は出勤難しそうです。」

と伝える。
「わかった。連絡ありがとう。
お大事にって言っといたって。」
と言ってもらえた。

ガチャン。
電話を切った後、
なんだか疲れてソファに座る。

「なんでこういう電話って
疲れるんだろう。」

と思わず声が漏れる。

なんでなんだろうか。
今思ってもなんでか
よくわからない。
きっと調べたり深堀りしたら
答えが見つかると思う。

が、私は理由を知る
必要はないと思う。

今回のような状況で
知るべきことは、

『欠勤の連絡を妻が
夫の職場にすることは
見えないエネルギーを使い、
積み重なると妻の
エネルギーを奪っていく。』
ということ。

『目に見えることだけが
支えじゃない。

何気ないことであっても
疲弊することはあるんだよ。』


そんなこんなで、
結局また長期的な休みに
突入していく。。。


長期的な休み、、、
ということは、
長期的に収入がないということ。


転職することも考えたが、
子どもがまだ小さいうちは
今の職場環境のほうが
保育園も近く
なんとかできそうだと思い、
しばらく同じ仕事を続ける。


夜勤できないため
収入は上がらない。
保育料は二人分の収入で
計算されているため、
高い利用料金設定になっている。

市役所の保育園担当の課に
相談する。

「夫が働けなくて、
収入がなくて、
保育料金を払えない。」

と思い切って相談する。
担当の方は、
「保育料を安くはできませんが、
分割にすることはできます。」
と教えてくれる。

これを聞いて、
計算が苦手な私でも
ちょっと考えてみる。

分割って、、、。
月々は安くなるけど、
来年度になったら来年度の
利用料に今の分割分が
足されるってことだよね。
そんなん、払えんくなるに
きまっとるがな(-_-;)。
無理無理。

「すみません、
その方法だとお金が
払えなくなるので、
今回はもう少し検討します。」

そう言って市役所を後にした。


そのころの私の勤め先は
20日に給料がでるところだった。
毎月20日に給料がどれだけ
振り込まれていて
どれくらい足りないのか、
を考える必要があるのだが、

すでに必要なものの
支払いが口座引き落としになって
いるために、手元に残るお金は
数千円程度。

キャッシュコーナーの
ATMのところで立ち尽くす。


何度見ても通帳は同じ。
残高はこの程度。
どうにもならんけど、
どうにかせな。

いつもいつも
お金の心配で胸が
ざわざわして、
今後の不安が大きくて、
いつもイライラしてしまった。







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