葉わさび、花わさびな日々
ふらりと立ち寄った近所の八百屋さん。
お店の様子がいつもと違い、あれ?と思っていたら店主。
「今日はお休みなんですが、山菜が入ったので非公式に開けてるんですよ」
そういえば定休日だったなぁと思いだしつつ、いい時に来たとにんまり。
ボックスにこんもりと入っていた、あれは…
「葉わさびですか!」
「そうです。花もついているから辛みも強くおいしいですよ。きれいな場所でとれているからピカピカで・・」
「ください!」
おお、花わさびのほうが辛いのか、と豆知識もしっかりと頭にいれつつ、店主の言葉にくい気味に購入を決定。
だって、大好物なんですよ、葉わさび。
まだ自分で採取するというスキルはないものの、産直販売所などで見かけると必ず買い込んで、すぐに処理して醤油麹に付け込みます。
もうそれがあっという間になくなってしまうんです。
シーズン中は見かけたら多めに買い込んでいるのですが…家人により(いや、私か?)ほぼ瞬殺!
そしてすぐに葉わさびを求め産直を巡る日々。
それが、今回もっさり、たっぷりとボックスに入っていて、欲しいだけ売るよといわれたら、あなた(笑)
それもこれも地方暮らしならでは。
いわゆるどこどこ産葉わさびって東京でもたまにスーパーできれいなものが売ってたりもするのですが、近くでとれた、とれたてぴんぴんのものとの味は段違いだった、ということに気づいてしまい。
以来ふつうに好きだった葉わさびが、家人と争うほどの好物に昇格。
しゃぶしゃぶというぜいたくな食べ方をするとあっという間になくなるので(でもたまにやる)、醤油麹に漬け込んでそのままおつまみに。それを刻んでドレッシングに。肉や野菜のソースに。
万能に使えるのも葉わさび(の醤油麹漬け)のいいところ。
シーズンは間もなく終わり。
冷蔵庫にちょびっとある葉わさびを眺めては、次のシーズンまでの長い別れに切なさを感じるのでした。