美味しすぎて悶絶!鍋スープリメイク唯一無二の魯肉飯
2週間ごとの週末の楽しみは、オンライン料理教室「里山料理倶楽部」のミールキット。
長野県の伊那谷で唯一無二の里山発酵タイ料理を提供するガストロノミー「GUUUT」さんが送ってくださいます。
料理教室といっても動画を見ながら8割方完成したキットを使って料理するタイプ。
ちょっと手を加えるだけでGUUUTさんのエッセンスが詰まったなかなか自分では出せない味わいの料理を楽しめるので、この1年ほど継続させていただいております。
今週は中華系タイ料理、牛肉煮込みヌアトゥンのスープをベースにした「天龍牛ハムのしゃぶしゃぶ」。
しゃぶしゃぶするのは天龍牛の経産牛を塩蔵し、ワインの搾りかすをまとわせ醸すことでかぐわしくうまみが凝縮したGUUUTさん自家製の生ハム。
スパイスのきいたスープでしゃぶしゃぶすることで、野菜やスープに牛生ハムの脂が溶けだし、食べ進めるごとに味に深みが加わって次第に病みつきになる面白い鍋料理でした。
で、これを食べていた家人がぽつりとこぼした一言。
「このスープの味、魯肉飯に似ていない?」
おお!言われてみれば。
八角も入っているし、それっぽい複雑な味は、まさに魯肉飯そのもの。
ということで、残ったスープを使って魯肉飯を作ってみました。
ちょうど塩麴で塩分控えめに醸した塩豚があったので、それを1センチ角位にカット。以前台湾の方に習った魯肉飯はしいたけ入りだったのでその代わりにちょっと余っていた八尾産のブナシメジを豚肉と同じ大きさにカットして煮込んでみました。
おお、いい照り。ちなみにここで調味料は一切加えていません。スープと塩豚から出る味のみ。さらにゆで卵を汁に絡めて一晩おいておきました。
次の日…お肉と卵を軽く温めて、あたたかいご飯にオン。千葉の古民家で食品加工などをされている芳泉茶寮さんの無農薬の沢庵とパクチーをトッピングして完成!
手前味噌ながら、ビジュアルでご飯が食べられそうなシズル感。
しっとりと柔らかい豚肉にスパイス香るスープが絡んだ様は、まさに魯肉飯。これ、ベースは中華風タイ料理の鍋スープだったんだよねーといってもにわかには信じがたい、いちから作ったような完成度。
味のほうもこっくり濃厚、そして八角の香りも本場さながら。沢庵の食感、自然な味わいもこの魯肉飯を引き立ててくれます。
「これ、本当に美味しい!」
とモリモリ食べながらいう家人。自分の意見が実を結んだことにも、魯肉飯の出来栄えにもご満悦。
確かに私的にも今まで作った魯肉飯の中でも悶絶ものに美味しくできたのです。
ただ、この魯肉飯に出会うためにまたあのしゃぶしゃぶを!と思ったとしても、GUUUTさんの生ハムづくりのあまりのハードルの高さに、まさにわが家での唯一無二な魯肉飯になったのでした。
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