ほたるいか プレイバック2021
6月といえば富山湾のほたるいか漁が終わりを迎える月。
といっても兵庫では漁法が違うので1年中とれるのですが、定置網漁を行っている富山湾では禁漁期間を設けているので、残念ですが、また来年の3月までお預けです。
今年もよくいただきました…と書くと年末のようですけどね。
富山湾のぷりっぷりの大振りほたるいかを食せるのは今年も終わり、ということで、一気に振り返ってみたいと思います。
解禁直後、まずはおうちで釜揚げ。
ほたるいかを塩水に近い濃度のお湯でゆで上げます。ゆでたての美味しいこと。
ぷりっぷりのぱつんぱつん。肝が口の中ではじけます。何もつけなくてもいくらでも食べられてしまう美味しさ。富山に住んでよかったと思う至福の時間。
もちろんゆでたほたるいかをほかの料理にも展開します。
菜の花とアヒージョに。少しオイスターソースを入れるのがわが家流。
カレーも作ってみました。おうちカレーだと好きなだけほたるいかを入れられるので、ある意味楽しい。セリを散らして。セリを散らしたのは後述のパエリアのまねっこです。
富山市総曲輪のSOGAWA BASE、期間限定ポップアップ「SHOGUN PIZZA」と「居酒屋 吟魚」のコラボ店「GIN-GIN PIZZA」にて「春爛漫!お花見GIN-GIN PIZZA」をテイクアウト。
ほたるいかをはじめ、春素材がたっぷり入ったちらし寿司みたいなピザ。なかなかはまる味でした。
同じくSOGAWA BASEにて、「インド料理KHUSHI」のほたるいかカレー、南インドのチェティナード風で。
これでもか!とほたるいかがゴロゴロ。ほかにコロンボ風やベンガル風なども。しみじみ美味しい南インドのカレーとほたるいかってこんなに合うんだと、何回かリピート。
富山市新富町のスペイン料理「BAR COMEDOR UNiCO (バル コメドール ウニコ)」では、ほたるいかずくしのコースを特別に作っていただきました。
アミューズから最後のパエリアまで、いったいほたるいかを何匹食べたのでしょう。一つひとつ工夫が凝らされ、テイストもテクスチャーも違うのが面白い。
「もう今シーズンほたるいかいらないっす」
と北岡シェフ。来シーズンまたお願いします(笑)
さてお次もスペイン料理。
金沢にあるイノベーティブ・スパニッシュ「respiracion (レスピラシオン)」にて、ほたるいかはパエリアで登場。
富山湾のほたるいかの中でも、納得のいく大きさが手に入いらないと作らないという一品。ほたるいかの濃厚な味わいの中に、野ぜりの香りが鮮烈で、素晴らしいコンビネーション。今でもその味が記憶に残っているほど、印象的でした。
富山県魚津市の「鮨 大門」にて、いくつかのおつまみの中の一つとして、軽く炊いたほたるいか。
ここは握りもさることながら、そこに至るまでの肴も微に入り細を穿つ仕事が素晴らしいお店。ほたるいかにも、その仕事ぶりがいかんなく発揮されています。はい、お酒が進みました。
富山市岩瀬のフレンチレストラン「カーブ・ユノキ」では、王道の菜の花とほたるいかの組み合わせに、ヤギチーズを散らした一品。
チーズは富山県黒部市のヤギチーズ専門店「Y&Co.」のもの。ここの熟成チーズ「La Capla」はチーズに一言あり!な友人の間でも評判なんですが、それとほたるいかは考えつかなかった!柚木シェフ、さすがです。パクります(笑)
さて、いかがでしたでしょうか。
このほかにも様々なスタイルでたくさんほたるいかをお腹に収めたのですが、とりわけ印象深かったものを紹介させていただきました。
次はどんなほたるいか料理と出会えるのか、もう来年の3月が待ち遠しい!
写真を眺めつつ、その日を待つことにいたしましょう。