友情・歴史・奮闘【感想文】「道をたずねる」平岡陽明
(プチネタバレ注意)2代にわたる男たちの友情、歴史、奮闘を真正面から描いた、なんとも気持ちのいい小説だった。一つ一つのエピソードを書き込めば2倍以上の大河小説にもなり得ただろうが、そもそもそういう作風の作家さんではないのかもしれない。隠されていた歴史の残酷さが明らかになった場面では涙をこらえることができず。この冷血低温おやぢにそんなことは滅多に起こらないのである。素晴らしい読書体験をありがとうございました。“大河小説”は今後に期待しよう。
(21/7/14)
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