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幕切れはモヤっとする【感想文】「滅私」羽田圭介

 (プチネタバレあり)いわゆる“ミニマリスト”を標榜して商売にしている主人公とその周囲の人たち。モノを捨てられない性分としてちょっと憧れる世界だが、本作は彼らのことをかなり悪意を持って描いている。
 リータビリティもあって楽しい読書タイムだったが、そこはやっぱり芥川賞作家さん、一筋縄では着地させないんですね。モヤっとした幕切れになっている。
(22/2/13読了)

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