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英語を“英語のまま”理解する
NHKBSプライムは“おとな”にとっての良質な番組が並んでいる。「24時間録画」をしているので、前日分を毎朝チェックするが日課だ。そのままにしておくと1週間で上書き録画されるため、気になる番組はダビングするのも必須だ。
ここで、ディカプリオ版「華麗なるギャツビー」をやっていた。字幕版。ダビングまではしないが、すきま時間があったので飛ばし飛ばしで眺めていたところ、キャストの英語がスルスルとアタマに入ってきて、かなり驚いた。古風なアメリカを舞台にしていて、スラングもあまり出てこないためだろう。
私は帰国子女ではないが、報道の外信部門が長かった。正直なところ、英語、とくにヒアリングはかなりドキドキしながら、騙し騙しやっていた。その自覚があったので、出勤時のウォーキングではCNNやABCのポッドキャストを聴く。内容が日々扱っている時事ネタなので、キャスターの英語なら90%は理解できる感覚だった。いまは報道を離れてポッドキャストも聴かなくなってしまったが。
映画となるとこうはいかない。あくまでも無意識に、字幕を補助としながらヒアリングを確認しているが、ざっくり半分もわかればいいところ。「ギャツビー」は例外なのだ。
英語上達を説くような本では「いちいち日本語に翻訳するのではなく、そのまま英語で理解するように」という記載がある。
数年前のハワイでのやりとり。私がホテルのフロントで事務手続きをしたあと、英語が得意ではないカミさんに「アクチュアリーは、“実際は”って意味だっけ?」と尋ねられた。「え?まあそうだけど、だれかしゃべってた?」「あなた、使ってたでしょう」。
「ああ、普通に英語をしゃべっていると、口をついて出た単語をいちいち意識することもないんだな。これってかなり英語が“身体化”していることだな」と嬉しくなったものだ。
日常的にニュース英語を追いかけるのは流石に面倒になってきた。コロナ禍で海外旅行にも行けない。それでもせっかく“身についた”英語力だ、せめて現状維持、錆びつかせないようにしないともったいないな。
(22/6/28)