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ドンマイ!新人アナ

 相変わらず朝はフジテレビ「めざましテレビ」のめざましじゃんけんに参戦し続けている。まだプレゼントが当たったことはない。

 決められた時刻に毎日4回放送されるじゃんけんコーナー。データ放送のボタンでグーチョキパーを選んでゲストやアナウンサーと勝負して、勝ち負けによってポイントが付与される(勝ちで20ポイント、あいこで10ポイント、負けで5ポイント)。100ポイントに到達すると週替わりのプレゼントに応募するためのキーワードを教えてもらう、という趣向である。

 きょう7:36の3回戦の担当だった女性アナウンサーは新人だったらしい。ニコニコ顔でグーを出したが、すぐにMCの井上アナが「すみません、パーでした。パーです!」と“訂正”、新人も慌てて手を出し直すという顛末だった。痛恨の出し間違いである。
 
 驚いたのが番組のエンディングだ。「きょうはじゃんけんで不手際があり、誠に申し訳ございませんでした。あすのじゃんけんは全戦ダブルポイントとさせていただきます」としたのである。
 
 むむ。なるほどテレビが“後出しじゃんけん”をやったようにも見えるが、そこまで手厚く保障すべきことなのだろうか?そもそも、このシステムではひとたびグーチョキパーのボタンを押すと選び直しができないので、不利益を被った視聴者がいるわけでもない。気になったので当該時刻のX(旧Twitter)でキーワード検索をしてみたところ「勝ったと思った子どもががっかりしています」という書き込みが少しあっただけである。
 
 興味深かったのは、一部で「出す手が決まっているヤラセだった」と鬼の首でも獲ったかのように書く視聴者が一定数いたことだ。そりゃそうだろう。「あらかじめ出す手をプログラミングしておいて、それに従って出す」のはアタリマエではないのか。本当にアナウンサーや出演者がその場アトランダムに手を決めていたら、システムが追いつかないだろうに。
 
 ちなみに、きょうのミスとは別にXではことしのこれまでのじゃんけんの手を律儀に数え上げて書き込んでいるポストもあった。毎日4回(土曜日は2回)、つまり週に22回をせっせと記録してアップしている努力がすごい。それによるとグーチョキパーはほぼ同じだけの頻度で出現しているようで、やはりしっかり管理していることがうかがえる。
 
 それよりも気になるのは人気番組の目玉コーナーでミスをやらかしてしまった件の新人女子アナウンサーだ。まさかいまどきは殴られたり罵倒されたりすることもないだろうが、本人はかなり落ち込んだことだろう。

 テレビ局OB爺として言ってあげたいものだ。生放送のミスはどうしても発生する。ミスはミスとしてちゃんと受け止めて反省しなさい。それでも人の命がかかっていたり、人権を侵害したりしたわけではないのだから、必要以上に引きずって萎縮してしまってはいけない。いまはとても落ち込むだろうが、10年後にはこんなことは笑い話になっているよ。
 
 ここに書いただけでは、おそらくご本人には伝わらないなあ。そこ、残念。
(24/10/7)

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