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岡部冬彦「アッちゃん」の思い出

 子どもの頃に大好きだったのが岡部冬彦の漫画「アッちゃん」だ。ちょっとおませな男の子「アッちゃん」の日々を描いていて、アッちゃんのパパとママも都会的な線描でスマートに表現されていた。週刊誌に連載されていたもので、祖父母が単行本を持っていた。

 祖母によると私はこの作品が大好きで、寝る前にはいつも「『アッちゃん』読んでー」とせがんでいたそうだ。眠くなった祖母がウトウトしながら適当に読むと、まだ字も読めないのに、私は「違う!」と騒いだとか。これ自体を覚えている訳ではないが、それを話してくれた祖母の記憶は、大切な思い出である。

 「アッちゃん」で憶えているエピソードは「どうしておとなはベルトの穴ひとつだけであんなに大騒ぎするの?」というもの。半世紀も前の日本人も、いったん大きくなった腹回りをまた小さくするのは大変、と認識していたのだなあ。

 血糖値の再上昇を突きつけられた私。先月上旬以降は甘いものをすべて断ち、間食は素焼きのミックスナッツを1粒ずつポリポリと噛みしめる日々。ジョギングの頻度も上げたので、1カ月でわずかに効果が出てきた。一時は63kg台に上昇していた体重もいまは61kg台に戻り、ベストの60kg台復帰も夢ではない。ひとつズレてしまっていたベルトの穴も、本来の位置に復帰した。
 
アッちゃんのパパに自慢したい。
(22/6/7)

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