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電動キックボードは、ノロい
会社近くの図書館が、改装のために仮施設へ移転する。戻ってくるのは16ヶ月後。その頃は私はもう定年退職しているではないか。
仮施設は、あろうことか会社とは反対側へ500mほど行ったところ。つまり往復で1km余計に歩くことを強いられる。
歩くことは、決して嫌いではない。
悪天候や荷物が大きい日以外はほぼ毎日出勤時に3駅30分を歩いていて、苦にならない。
それでも「余計な1km」はやはりかったるい。例えてみれば、マラソンで42.195kmを走った後に「じゃ、ついでにあと0.1km走ってね」と通告される気分だ。
いいことを思いついた。街で見かける電動キックボードのシェアサービスだ。
数カ月前にアプリをダウンロードしてクレジットカードの登録だけをやったまま、1回も使用せずに放置していたのである。
調べてみると、駅から少し歩いたところにポートがあり、会社の真横のポートへの返却も可能だ。
料金は使用料が1回50円。さらに1分ごとに15円かかるので、ポート〜図書館仮施設〜会社横ポートで15分かかったとすれば275円。うーむ、歩けばタダなのだから、決してお安いものではないな。
「時間に余裕がある日にお試しで使ってみよう」と思っていたところ、「朝10時までなら60分無料」というキャンペーンを実施していることに気がついた。(今回のキャンペーンは22年11月6日まで)。なるほど、「とにかく1回使ってみてください」というキャンペーンだな。
https://support.luup.sc/hc/ja/articles/9392995162135--朝はLUUPに乗ろう-キャンペーンについて
週末の朝、自宅から1.5kmほどの図書館本館への往復で使ってみた。
ヘルメットの着用は“努力義務”。そもそも持っていないからかぶりようがない。もし法改正で義務化されたら、ビジネスモデルが崩壊しかねないほどの痛手になるだろうな。
片足で助走しながら飛び乗ってアクセルを開くと、ググッと進み出す。この感覚はちょっとした快感だ。しかし、その後がダメなのだ。時速が15kmに制限されているためあっという間に制限速度になってしまう。
時速15kmはなんとも遅い。早足で歩く時速は6km程度なのでそれよりはマシだが、つまりジョギング 並みのスピードにすぎない。車にビュンビュン抜かされていると、イライラしてくる。
歩いているわけではないが、結局ボードの上に立ちっぱなしだ。結局歩いた方がラクなのではないか。
自宅が起点なら電動アシスト自転車を使うことになる。カギは出先の横移動でどれだけ使用機会があるか、になるだろう。きっと私はあまり使わないと思うけど。
(22/11/2)